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第0話:プロローグ

 中央大陸にある、とある王国、ヒルバルディア王国の王城内にある神光(しんこう)教会本部に国王と大臣、そして各教会の重鎮(じゅうちん)及び神官たちが集まり、今後のあり方について会議をおこなっていた。


 このとき各大陸にある神光(しんこう)教会で勇者の因子を持つ者が生まれると神託を受けていた。


 そして、会議をおこなっている部屋に1人の神官が慌てて入ってきて、先の神託を至急伝えた。

すると国王が会議を中断させ直ちに神託にあった、勇者の因子を持つ赤ん坊を探し連れてくるように命令をだした。


 ただこの神託は、受けたその日から1年ぐらいほどの長い期間に生まれてくる子の可能性があり。

 何時、何処で何時何分に生まれてくるかも解らない。

 もしかしたら今日生まれてきたのかも知れないし、はたまた1年後かも知れないのである。


 各地にある神光(しんこう)教会の者達は喜んだ。

 これで邪心族(じゃしんぞく)と戦えて、邪心王(じゃしんおう)を討伐できるものがやっと現れる。

 今現在、この世で脅威なのは、西の邪心族(じゃしんぞく)であり特に邪心王(じゃしんおう)一派による戦争の進軍であた。

 北と東は最近になり支配者が代わり、何故か略奪などが無くなっていた。


 特に東のルーンベル大陸には、以前は四柱の魔王による侵略を受けていた。

 だが、昨今(さっこん)その魔王の力を凌駕(りょうが)する、大魔王がエルネシア領土に誕生していた。

 その事により、不思議とその大陸と領地は平和な暮らしができていた。


 その各領土は魔族が多いが、人族、獣人族、そして神族も住んでおり、隣国などとも友好的な暮らしができる状態だった。

 ちなみにこの大陸にも神光(しんこう)教会が複数存在する。


 そして北のリンドバルグ大陸に関しては、獣人王(じゅうじんおう)が新しく即位して戦争などは我関与せずと、争いをする事は無く、周りの友好国との交易を中心に賑わっている。


 南の大陸に関して魔の領域となっていて、今はまだどういう大陸かは解っていない状態である。


 そしてここ中央大陸ベルトハルトは人族が多く強大な力を持つ者はいない。

 だが、人数は多く、そして類稀ない知識と科学力を持っていた。


 人族は知識、魔族には魔力、獣人族は類稀ない身体能力、神族は神力など種族ではそれぞれに優れていた点があった。


 だが稀に、人族では勇者か聖女が生まれ、魔族では途方もない魔力を持つ魔王、獣人族でも途方もない身体能力を持つ者が生まれてくる。

 神族に関しては、存在自体が神に近いので能力的には皆平均的だった。

 邪心族に関しては殆どが不明で、ただすべての種族にとって脅威な種族であった。


 そして勇者の因子を持つ赤子が、くしくも中央大陸でなく大魔王が統治する東のルーンベル大陸の神光教会がある、とある村のとある家で生まれた。


 そう神託にあった勇者の因子を持った子が神託のあったその日に生まれ落ちたのである。


 そして、数ヶ月がたち今度は、同じく神光教会に聖女の因子を持つ者が生まれると神託を受けていた。


 この時期に、勇者と聖女の因子を持つ者が同時期に生まれるのは、非常に珍しい事であり、ヒルバルディア王国国王と神光教会の重鎮達は大いに喜んでいた。


 国王は早急に神託にあった、聖女の因子を持つ赤ん坊を探し連れてくるように命令をだした。


 しかし、この命令と先に出した勇者の因子を持つ赤ん坊を、探しだして連れてくる命令が、どこかで話しが捻じ曲がり、子供を王宮に連れてくるば、謝礼をもらえると内容が変わり終いには、子供を誘拐して連れてくるなどの犯罪行為が増えていた。


 そして、この聖女の因子を持つ赤ん坊は神託のあった次の日に、ルーンベル大陸の神光教会のある勇者の因子をもつ赤ん坊と同じ村で生まれていた。


 月日が流れルーンベル大陸の各神光教会がある村又は町では、平和にこの時を過ごしていた。


 しかし、この神光教会のある各村が、何故か人攫いに子供を密かに誘拐され。

 各村では、神隠しなど色々噂されていた。


 その人攫いは、例の中央大陸のヒルバルディア王国、国王の出した命令を聞き間違い赤ん坊と子供を片っ端から攫っていたのである。


 そしてついに勇者の因子を持つ赤ん坊と、聖女の因子を持つ赤ん坊の村にその人攫いがやって来た。


 今まで人攫いは密かに子供と赤ん坊を攫っていったが、ここの村に来るまで色々な事が噂され、密かに子供を誘拐している所を運悪く見られた。

 そして村人が武器を持って現れ戦闘がおこなわれた。

 戦闘は激しくなり、戦いなれた人攫い達には勝てず村は壊滅状態になった。

 人攫い達も、痛手を負ったが子供を3名と赤子を4名攫っていた。


 このとき、人攫い達は全員戦闘にたけた者達で5名ほどいて、村にもそれなりに戦士がいたが、子供達を人質に取られ呆気なく倒された。


 人攫い達は今まで人を殺めていなかったが、この事が国にばれたら謝礼どころか死刑になりかねないと思い。

 ばれない様に、村を焼き払い慌てて森へと馬車を走らせ逃亡した。


 逃亡している途中運悪く、血の匂いに誘われて、魔獣がうじゃうじゃと多数接近してきて人攫い達は襲われた。


 普段だったら、対応出来た事だったのだが、村人を殺めその上村を焼き払い慌てて逃げ出したので、武器なども忘れて危険な森に入っていたのだ。


 魔獣たちが一斉に人攫い達と攫われてきた赤ん坊と子供たちに襲いかかってきた。

 人攫いの中でも良心のある者は子供何人かを抱え逃げだし、森の中に駆けていった。



 そして最後に2人の赤ん坊と少女が馬車の横に取り残され、絶望的な状態で物語が始まる。


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