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悲壮のアイロニー  作者: さくら
1/1

1. ただの偶然で

 


普段は一歩も外に出たくない私だけど、今日ばかりは出ないといけなかった。


それも1番行きたくない場所に行かなくちゃいけなかったから、家を出る前は大泣きしながら布団にしがみついてた。引き剥がされたけどね。


ぎらぎらしてた日光は眩しかったし、ねっとりとした暑さは気持ち悪かった。


久しぶりの外って、ジャングルみたいに何があるか分からない不安がある。

知り合いに遭遇したらやだなぁとか、事故とかが起きてたら見たくないなぁとか。


でもまあ、出ちゃえばそれなりに平気だし、行っちゃえばそれなりに後悔はしないから良かったけど。

……けど。


今日はそれだけじゃ終わらなかった。

私に突き付けられたのは、生きていく中で一生想像することもないような事だった。


帰りの廊下で、部活帰りの生徒の何気ない会話を、私は偶然にも聞いてしまったのだ。




「そうそう、綾瀬あやせさんが飛び降り自殺したんだって」



 

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