8月1日
ミーン。ミーン。とセミの声が鳴り響く・・・。
8月1日。夏休みが始まり、ちょっと日にちがたった頃。僕は友達と遊ぶ約束をし、近くの神社に集まることにした。
僕は、一番のりで待っていた。
タッタッタッと聞こえてくる、足音。
「しゅーん!来たよー!」
あきらの声が聞こえた。
「遅いよ〜。他の皆は?」と、苦笑いのしゅん。
「あ、すぐそこの、駄菓子屋に行ってるよ」
神社の階段降りた目の前に古くからある、小さな駄菓子屋。よく、学校帰りに寄っている。
「そっか。皆が来たら話そうかな」と、楽しそうに隠し事をしているしゅん。
何だろうとあきらは気になった。
また、タッタッタッと2・3人の足音が聞こえてきた。
「お待たせ!」と、さくらが言った。
さくらの手にはビニール袋にお菓子がたくさん入っていた。
しゅん。あきら。ゆうき。さくら。なつみ。よく、遊んでいるメンバーが集まった。
「今日は、秘密基地を作る!」しゅんが大きな声で言った。
「おー!」「やったー!」「楽しそう」など、色んな言葉が聞こえ、しゅんは嬉しそうだ。
神社のすぐ裏に竹林がある。そこに秘密基地を作る。と考えていた。早速、神社裏の竹林に入っていく。
まだ、小学6年生だが、いい思い出作りのためにやろうと思ったのだろう。
しゅんが自分の家からこっそり、ノコギリを持って来ていた。
まだ、あまり大きくない竹をギコギコと切っていく。
「虫がいっぱいいるよー」と泣きそうになる、か弱いゆうき。
「男の子なんだから、ちゃんとして!」となつみがちょっと怒る。
直径3m程の円ができた。
「よし!ここにしよう!あまり外からも見えないし、この人数なら充分かな!」としゅんが言う。
休憩しながら、さっき買ってきたお菓子を食べ始める。
「後は、竹の葉とかで、壁みたいなの作れたらいいねー。」と、あきら。
お菓子を半分ぐらい残し、秘密基地作りに戻る皆。
しゅんとあきらは葉付きの竹を集める。他のゆうき、さくら、なつみは竹の葉を秘密基地全体的に散らばせ、床を作る。
黙々とやっていく内に、5時に役場から聞こえるチャイムが流れ始めた。
「もう、5時かぁ。今日はもう終わりにしよう!また、明日遊ぼう」と、しゅんが汗を拭いながら言った。
皆は頷き、神社の前まで来て、解散した。
8月1日。終わり。
懐かしい小学生の頃の夏休みを書いてみました。秘密基地を作るのは楽しかったですね〜。 続きはいつ出すかわかりませんが、よろしくおねがいします。
読んで下さり、ありがとうございます。