十六夜埠頭の騒乱? 1
瑠璃世界でのとあるコミケの一風景……
101人の瑠璃(外伝4)
十六夜埠頭の騒乱
0.発端
アニメーションの発展に伴い、ある種のマニアが形成され……さらにその中の濃ゆい人々によってディープマニアと呼ばれる階層が形成された。
当初は小数で世間の中でも認知されない程度にささやかに楽しむだけの階層だったが、世が移り、アニメが世間に浸透するにつれ、一般化し、さらに多くのマニアを育成してはより深き層域へと多くの人々を取込んでいった。そうして、それらの人々の中から、自作のアニメ、コミック、フィギュアを展示し、売買しようとする集まりが形成され、爆発的に拡大した。
世に言う「マニアの爆発的深層化」である。
だが、その層の浸透に伴い、好ましからざる諸衆も集まる。
もし……その彼等も真に自らの嗜好を深め、その道を極めようとするならば何事も起らなかった。だが……
「……結局のところ、彼等は法の域の如何を問わずに騒ぎ、自身の嗜好だけを満足させたいがたいがための行動を……その手段を『マニア』の衣を被り偽って行動しているだけであり、その結果は我々、純粋なるマニアの行動を阻害するばかりか我々を世間から隔離させ、さらに矮小化させ得る結果をもたらしているだけである。従って、これらの各種『ダーティ・マニア』、若しくは一般的に言う所の『ジャンカー』達を……」
「……手段の如何を問わず、彼等を撲滅して頂きたい。以上よ」
「差出人はカイ国アニメファンクラブ連合協議会十六夜埠頭コミック・マーケット実行委員会暫定末席代表緊急代理第2位代行……」
「長い肩書きどすなぁ」
「下っ端ほど肩書きにこだわるからね。アタシは付合いたく無い人種だワ」
「誰でもいいのです。これが私達のテストも兼ねているという事の方が重要なのだから」
「そうよネ。今回の報酬は金額よりも結果よネ」
年に数回、開催されるマニアの祭典「カイ・アニメ&コミックフェスティバル」の会場、十六夜埠頭展示場。その前夜に彼女達の行動が開始された。
展示会場の4つの門。それぞれに前夜から集まった傍若無人に他人の迷惑を省みる事なく騒ぐ人々。それらの殲滅が彼女達、瑠璃達に課せられた使命。
数体のアンドロイドは沈黙のまま頷き、散っていった。
そして、今、南門へと赴いたのは……
1.南門にて
「さて、どうやって料理しましょうかネ? 瑠璃30姉ぇ様」
「どうもこうもありません。『対処』するのみ」
凜とした態度でつかつかと進む瑠璃30を瑠璃31を呆れながら見ていた。
(アノ時から瑠璃3チーフのサポート役に徹していた瑠璃30姉ぇがここまで気合いを入れるなんてネ)
小悪魔的な笑みを浮かべて、瑠璃31は素直に瑠璃30の後に従った。自分の武器の感触を確かめながら。
「アナタ達ッ! 即座にこの場から退去しなさいっ! さもなくば……」
「なにぃ?」
何処からか見つけた灯油缶に付近の埠頭から盗み出した荷台……パレットと呼ばれる木製の荷の台座を壊し、燃やして暖を取っていた輩達が振返った。
そこに佇むのは……妙齢の女性(彼等にはそう見えた)が二人。先の一人は縁の厚い眼鏡をかけ、いかにも真面目一辺倒というような女性。その後ろには首から鈍い銀色と黒く光る何かをかけて、その先をクルクルと回しながら、妙な色気を振りまいているブルーミラーサングラスの女性。そして二人に共通しているのは……
「なんだ? バニーガールのコスプレか?」
「おねぇちゃん達。コスプレは東門だぁよ。それともオレ達、ホラー系の仲間に入りたいのかい?」
「だったら、その服はちょっとばかし真面目だねぇ」
二人の頭には長い兎のような耳。そして服装は……
「瑠璃30姉ぇ。この服はやっぱりまずかったのでは?」
二人の服は……俗に言う燕尾服のタイトドレス。伸びやかな足を覆う網タイツが艶めかしいがあからさまにこの闇には不似合いである。
「いいえ。今回の対処に際して、次のオペレーションのテストをも兼ねている以上、さらには壮麗なるレセプションも想定される以上、この服装での戦闘能力を把握する事も警護専用アンドロイドとして重要な……」
べちゃ
不敵な輩が放ったモノが瑠璃30の頭にぶつかり、その中身をぶちまけた。
「ぎゃははは。どうだい? ケチャップ・ボールのお味は?」
それは本来は銀行強盗などで警備員が逃げる犯人や車両にぶつけて目印とするカラーボール。その外側だけを紅葉原辺りで買い、ケチャップを詰込んだモノ。その物体は……
「……前回のコミック・マーケットでホラーコミックを展示販売していた方々を襲ったのと同じモノと断定。つまり……」
頭のケチャップを口に取り、その成分分析を終え、瑠璃30は断定した。
「ぎゃあっははははは。そうだよ。オレ達だよ。くだらねぇストーリーで高ぇ金、取っていたから天誅を下したのさ」
「軽い、軽〜いジョークのスプラッタ・ライブさ」
「オレ達の嗜好を満足させないで金を取るなんて詐欺さ」
「誰もオレ達を止められねェのさ」
「懲りたら、そんな場違いな服は脱いで、もっと、ちゃんとしたバニーカール姿でおいでませ?」
「なんだったら、オールヌードでも……ぶぎゃん」
輩の一人が顔面で何かを炸裂させ、その場でくるりと後方一回転して気絶した。瑠璃30の投げたカラーボールが顔面に炸裂し、その亜音速に達した運動エネルギーをもって、大の男を綺麗に一回転させたのである。
「……ダーティ・ホラー・マニアと断定。限定するならば騒乱罪法違反で逃亡中の主犯及び共犯と認定。更に付け加えるならばカラー・ボールはこのように使うのです」
「(……違うと思うけどネ)。さてと……」
後ろで苦笑しながらも、静かにキレた瑠璃30をどの様にしてなだめようかと思案している瑠璃31に別の輩の攻撃が振り下ろされた。
かぎぃん
振り下ろされたのは鋼鉄製のバール。木製コンテナ貨物を荷ほどきする時に使う大型の釘抜きが背後から瑠璃31の頭上に振り下ろされ……空中で弾かれた。
「! 何だっ!?」
弾いたのは瑠璃31の手にあるのは三節棍に見える。三節棍とは3本の棒を鎖で繋げた武器。両手で両端の長めの棒を上に突き出し、その棒同士を繋げる別の棒……全体としては中央にある短めの棒によってバールは弾かれたのである。
「……なんだ? そのコの字……鳥居みたいなヤツは?」
「あらぁ? こういう武器を知らないなんて、アナタ、素人ね?」
素早くその武器の両端の棒を下に引く。……と、棒が二つに分離する。やはり鎖で繋がれた部分は瑠璃31の動きに従い、左右からバールに襲いかかった。
ぎがぎぃいぃぃぃん
素早く手放したと思った輩の両手に衝撃波を伝え浴びせて、バールは空中でひしゃげ、使えそうにもない形となって地上に落ちた。
「げ……。何だぁ? そりゃあ……」
「単純には……長い棍の両端に長めの二節棍を繋げたモノだと理解して欲しいわネ。それでネ、もうちょっとだけ詳しくいえば……」
両手で銀色の武器を振回す。横に投げた瞬間に引き戻すとそれは軽い金属音を響かせて、一本の棒に変化した。
「こういう事もできるチタン合金製五節棍よ。私とチャンバラしたいなんてネ。その勇気は誉めて上げる。でもネ……」
クルクルと片手で回して、五節棍をコンクリートの地面に突き立てた。
ぎぃいぃぃぃんんんんんん
あっさりとコンクリートを破壊して鈍い誼白色の棒が突き立ったまま、低く音を発している
「……骨の二、三本、しかも粉砕骨折は覚悟してネ」
「なんだと。ごらぁ」
ずさっと輩達が瑠璃30と瑠璃31を取囲む。
彼等とて無能では無い。1対1では到底勝ち目は無いことは判っている。だが、全員でかかれば……
仄かな希望と、確実に感じる軽い絶望感と、呼吸する毎に沸上る破壊衝動に彼等の行動中枢が支配されていく。
瑠璃31は輩達の変化を感じ、軽い金属音を残して五節棍を引抜くと各節を外し、腰のポーチバックからゴムラバーを取出し、五節棍にゆっくりと被せていく。輩達が放つ邪悪な殺気を楽しむように見渡しながら。
「アナタにしては優しいのね」
ゴムラバーで覆う作業を……たぶん未だキレかけている瑠璃30が冷たく言う。
「当然、こうしないと思いっきり振回せないからネ。……さてと、瑠璃30姉ぇ。フォーメーションは?」
互いの背を合せ、警戒しながら首にさげていたもう一つの五節棍……こちらは最初からゴムラバーで覆われている対人専用である……を瑠璃30に手渡して瑠璃31は尋ねた。
「自由戦闘。各個撃破。被損傷レベルは……」
飛掛かってきた輩の顔面に亜音速のカラーボールを炸裂させながら瑠璃30は言放つ。
「全治1ヶ月レベル(御主人様基準)までとするっ!」
「了解っ! きゃっほぅっ!」
炸裂するカラーボール。突き、殴り倒す五節棍。一つの攻撃の結果を確認しながらも即座に次の攻撃を滑らかに繰出す2体のアンドロイドがその場を制圧するのに然程の時間を必要とはしなかった。多勢に2体とはいってもその2体は元を正せは対テロ用アンドロイドである瑠璃のクローン。その中でも警護専門である瑠璃3シリーズのサブチーフでもある瑠璃30と瑠璃31に対して、輩達の攻撃自体が所詮は無謀なる自滅行為。さらに簡潔に述べるならば素人相手の戦闘は瑠璃30と瑠璃31にとって単なる準備運動程度にしか過ぎなかった。
2.西門にて
その頃、西門で屯している輩達の前に、2体のアンドロイドが姿を見せた。
1体は……瑠璃達の中でもっとも純粋に戦闘用機種である瑠璃9シリーズの中でも近接戦闘を得意とする瑠璃91。データアドレス名『グン』を名乗る機体である。そしてもう1体は……
「瑠璃72。アンタが出て来る必要は無いと思うんだけど?」
4脚ユニットを装備した瑠璃9シリーズは半身半馬の容姿。その背(?)に横座りに分厚い本を抱えているアンドロイドは瑠璃72。法律専門である瑠璃7シリーズの中でも瑠璃71と並んで大人しい雰囲気を漂わせている機体である。
「……いいえ。私達も次のオペレーションには参加致したいと思っています。何故ならば、この作戦にてある程度の成果を得ない事には次の作戦での随行が……」
「まぁ。いいけどね。じゃ最初は任せるよ」
「はいっ! 頑張りますっ!」
すたっと地上に降りた瑠璃72はまるで法廷に向かう新米弁護士のような緊張感を漂わせながら、進んでいった。
進む先に屯しているのは、俗にダーティ・オタク・ジャンカーと呼ばれている輩達。展示して在る自作本を汚れた手で掴み、イラストその他をその場で論評し、剰え、売子に作者の所在と近況を尋ねてはニワカ芸能評論家宜しく、その行動さえも批評するという時間勝負の作者&サークルにとって疫病神そのものの輩達であった。
「えーと。こんにちは。私の名は……」
どうしていいのか判らずに、取敢えず丁寧に挨拶しようとする瑠璃72を冷やかな視線で嘗め回す西門の輩達。……その視線の先には瑠璃72の行動に頭を抱える瑠璃91の姿が捉えられていた。
「ん?」
「んん!?」
「アレは……」
ざささっと、素早く瑠璃91の周りを取囲む西門の輩達。そして、口々に知識を披露しては自慢し始めた。
「この傷は世に言う第3次ヒルダン侵攻作戦を打砕いた『ゴーゴンの丘攻防戦』の傷に違いない」
「いや、その時にはこの機体……瑠璃9シリーズ、コピー3は参加していない。それは第4次白海上陸作戦阻止攻防戦の傷……」
既に……彼等にとって、目の前の機体が瑠璃91であることは常識なのだろう。
「いやいや。その時に損傷したのはデータ名『ミスト』と呼ばれる瑠璃96。その傷は……くべっ」
輩の頭部に打ち振るわれたのは……瑠璃72が所持していた八法全書(詳細判例解説付。推定厚さ25cm。重量数kg)だった。
「いいですかっ! 即座にアナタ達の解散を命じますッ!」
「……いたぁ〜っ。んでだ?」
「そうだ。なんでだ?」
「オレ達はここでコミック・マーケットの開催を待ってるだけだぞ」
「ほれ? 入場許可証もちゃんと手に入れているぜ」
輩達はこれ見よがしに抽選で当った入場許可証をひらひらと見つせつけた。
それらを一瞥して瑠璃72は一つ咳払いをしてから(アンドロイドなのだからそんな事をする必要はないのだが、……多分、法廷での弁護演出の一つとして身に付けたのだろう)、びしっと指差して反論した。
「確かにそれは入場許可証ですが……ちゃんと応募して入手なさったのですよね?」
「そ、そりゃそうだが?」
「問題在るってぇのか?」
「更に確認致しますが、皆さんは何処かのサークルの関係者……つまりは売子若しくは作者グループですか?」
「い……や、作っては居ないし……」
「売子の約束もしてないが……」
「て、いうか別々に来てここで偶然、逢っただけだし……」
「そ……それがどうしたッ!」
いきり立つ輩達の返答を聞いて、瑠璃72は勝誇ったかのように余裕の雰囲気でゆっくりと歩きながら、急に立ち止まり、鋭く指摘した。
「ならば皆さんの入場許可証の番号が連続した番号になっているのは? 偶然というには確率的に在り得ないような……しかも、それショップ関係者用の特別番号。どういう訳か色が違いますけど……まさか、間違っていたらすみませんが偽造した訳ではありませんよね? あらぁ? そちらとあちらの番号は、な・ぜ・か、同じ番号のようですけど?」
「う……ぐっ」
「いやっ! オレは偽造して無いぞ。ちゃんと葉書で応募してゲットした……」
「そうだっ! オレも偽造して無いぞ」
周囲を見捨て、自身の潔白を口にする輩達の前にささっと素早く移動し、瑠璃72はその入場許可証を鑑定しながらゆっくりと尋ねた。
「確かに、これは本物の一般参加者用の番号に本物のホログラフシールが貼られてますね。さぞかし、難しかったでしょう? 応募倍率数十倍では……」
「おぅ。オレなんか葉書50枚でやっと2枚ゲットしたんだ」
「オレなんか、100枚書いたぞ。で、5枚もゲットした」
「オレは200枚書いて3枚ゲットした」
「そうですか。涙ぐましい努力が在ったのですね」
空々しく、瑠璃72は涙を拭う素振りをしながらしれっとして尋ねた。
「……で、余分に当った入場許可証は?」
「当然、売っぱらった」
「オークションにかけたら、数万になったぜ」
「あ、いいな」
「余裕で交通費になって、しかも余った。帰りに紅葉原でエロなゲームを……ぎゃぶ」
最後が声にならなかったのは瑠璃72の分厚い八法全書が頭上に振るわれたせいだった。
「えー。皆さん、お楽しみのところ申し訳ありませんが、それらは無効な入場許可証です。即刻、立ち去るように」
「なんだとッ」
「どういう理由だっ!」
「そうだっ! 説明しろッ! ……え゛」
いきり立つ輩達の喉首に瑠璃91の刃……タイガークロウと呼ばれるナックルの部分に分厚い刃幅の短刀がついた物が突き付けられた。その刃の素材は……
「コイツが何かは判っているんだろう? 特別製の特殊鋼の刃……装甲車程度の装甲鋼板なら紙のように切裂く刃の切れ味をそのノドで味わってみるかい?」
「……ぼ、暴力反対」
「ん。だったら、静かに聞くんだね」
軽く、目配せで瑠璃91に感謝して瑠璃72は説明を続けた。
「皆さんが応募した時、規約も読まれたはずです。そこには……」
ガザゴソと地味な上着のポケットから開催と応募方法が綴られたコミック・マーケットの開催予告リーフレットを取出し、輩達に突付けて説明する。
「……応募は1人1通。また、当選しても、その入場許可証を転売した場合、入場許可を取消す場合があります。つまり……」
ささっとそのリーフレットを仕舞い、ぱらぱらっと八法全書を捲り、ある頁を指差して、結論した。
「……『不正行為による資格の抹消の規定』、『転売禁止を附加された権利の譲渡禁止』の民法諸般条項の裁判判例により。さらに付け加えるならば……」
瑠璃72は大袈裟に鼻をつまみ、匂いを払う仕草をして断言した。
「……アナタ達の体臭は一般的な許容範囲を優に越えています。つまりは軽犯罪法『不特定な周囲への軽微傷害罪(著しく汚穢な臭気及び服装)』違反、民法諸般条項『清潔な環境の保持』違反は確定っ! それにしても一体、何ヶ月前にお風呂に入ったのですか? 入場許可証を転売なさった不正入金はウルトラスーパー銭湯にでも行って使われるのが、世の為というものでしょう……ね」
その言葉に……輩達は、理性を失った。
いや、失う切掛けを待っていたのだろう。罵声にもならぬ声を上げて、輩達は瑠璃72と瑠璃91に襲いかかった。
「ゥわぁオゥャィあぁぁぁぁ」
「正当防衛として反撃致しまぁす!」
「同じく……取敢えず、素人相手の……それなり程度には反撃はさせて貰う」
輩達の攻撃は(彼等としては)熾烈を極めた。が……純粋に戦闘用アンドロイドである瑠璃91には歯が立つ訳もなく、また、分厚い法律本も人間相手には充分な武器であり、それを操る瑠璃72もまた、対テロ用アンドロイドの端くれ。武術の心得のかけらもない相手に遅れを取る筈も無かった。
ただ……その戦いの中で瑠璃91だけが別の種類の疲労を感じていた。
「(ふぅ……損傷させずに戦うというのも疲れるモノだな)」
もし彼女が疲労を感じずに戦っていたら……死屍累々となっていた事だけは明確だろう。
3.東門にて
東門に陣取っていたのは……パンク・バトル・コスプレイヤーとバトル・ジャンカー呼ばれる輩達。
正当なコスプレイヤー達とは違い、パンク風にアレンジしているうちはまだ許されただろう。だが……
原形を留めぬまでに変質させたコスチューム。見るに耐えないほどに崩壊した美的感覚で装った服装のままに行われるバトルと呼ばれる一方的な正統コスプレイヤーへの攻撃は許されるモノでは無く、既にパンク関係のカスタム・レイヤーからも白眼視されていた。
ニフティのFSFにUPしていた101人の瑠璃シリーズの外伝を纏めたモノです。
外伝としては4話目になります。
宜しかったら、感想などいただけると有り難いです。