闇の巫女と魔族の貴方
本当は、光の巫女になりたかった。
なーんてね。教祖様に言ったら、嘘でも怒られちゃいそう。
でも、別に闇の巫女になったからって、嫌なことは無いわ。
だって、任期が終わったら、私のような人族でも、魔族の貴方と生涯を共にできる。
さ、いってらっしゃい。私の最も憎む、聖人達との戦争でしょ?
この安全極まりない場所で、無事を祈ってあげない事もないわ。
えへへ、ばれた?本当はものすごく心配。
なんで貴方が行くのよ。え?私をもらっても文句言われない階級になるため?
嘘を言わないの。この戦闘バカめ。
……は、はぁ?そこに私バカも入れて欲しいね、って…うぅ……
からかうなんて酷いじゃない。
ほら、迎えの従者さんが来たわよ、さっさと行けば?
はいはい、じゃあね。無事を祈ってあげるわ。
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【緊急・アシュリー将軍、その部隊共々・敵奇襲により壊滅・将軍は死亡】
・・・そう、案外あっさりした最後だったわね。
大好きな戦闘のなかで人生を全うできて、幸せだったのでしょう。
笑いながら剣と魔法を振り撒く貴方が眼に浮かぶようだわ。
え?心配してくれるの?
人族かぶれの私になんて付けられたんだから、恨んでもいいのに………優しい侍女を持って幸せよ。
それに大丈夫。
私って案外、執念深いストーカー気質なのよ。ふふっ。
それにしても過保護というか抜けているというか………いいえ、何も言っていないわ?
刃物一切を部屋から消すなんて………不便だわ。
さ、貴方も喜びなさい。
今日でわがまま娘のお守り解放よ。もう話は付けてあるから。
そんなに泣きそうな顔をしないで。後任が来るまでたった1日じゃない。
さ、出てった出てった。早く行きなさい。あと、今までありがとう。
え?だから何も言ってないわよ。はい、じゃあね。
さぁて。貴方。……私は執念深いわよ。地獄の底までだって追いかけてあげる。
また会えるわよ。絶対会いに行くんだから。
だってまだ、一度も言っていないもの。
アシュリー様。貴方のことが、大好きです。