ビジネスチャンス??
不謹慎かもしれませんが、災害後の処理には専門の知識と多くの作業が必要です。
私のエッセイ『建物の構造』をお読みの方はご存じと思いますが、最近水害に遭いました。
殆どの人が体験したことの無い事態に遭遇した場合、人は動揺して何をどうしたらよいのか全く頭が回らなくなるものです。
そこに察そうと現れるプロ集団!!
プロフェッショナルですから災害後の処理対策は全てに対して知識があります。
迅速に、必要な処理をどんどん進めてくれます。 これを全て個人で作業するとしたらどんなに長い時間が必要なのか?? それ以前に簡単に必要な機材が直ぐさまに揃うのか?
アメリカには、災害後の片付け専門のレスキュー隊のようなサービスが存在するのです。私は、現在アメリカで生活していますので今回の水害被害時にこのサービスを利用した事によりどれだけ助かり、いろいろな物事がスムーズに行ったかを実体験しました。
もしも日本に存在しないビジネスなら、ビジネスチャンス??
経験から言えることは、大変助かったことと必要なビジネスなのだと感じたことです。
きっと日本でも、お国が全てやってくれると言うことも無いと思いますし、多分各自が個々に対処しているのではないかと思うのですが……
もしも選択肢が有るのだとしたら、人によっては専門業者を頼るのではないでしょうか。
もちろん、決して安くはないのでしょうが、最小限に被害にくい止めるには、時間との勝負というところも有るのではないかと思います。
もう一つの災害時ビジネス。
水害時に、山のような書類等が水没しました。 中には税金申告上、保管を国から強制されている領収書や書類が有ります。 アメリカでは過去7年分の物を会社は保管が必要です。 もちろん、会社の大事な書類も一部ありました。
どうすべきなのか??
こういった書類をきちんと乾かし元の状態に戻すという作業を専門に行う業者も存在しました。 こちらのようなサービスはもしかしたら日本にもありそうですが……
この情報も、上記のレスキュー隊のような業者の方に教えていただきました。
早々に問い合わせをしてみると、濡れた物を瞬間冷凍するみたいな特別な処理をしてから各書類を一枚ずつ乾かす作業をするらしいです。 先方に郵送すると、数週間後にほぼ元の状態になって戻って来ました。
通常、書類が水没してしまうと紙と紙がくっついてしまったり、文字が読めなくなったりします。 でも、戻って来た書類は全て読める状態でしたし、紙と紙がくっついているということもなくなっていました。
本当に助かりました。
今回の水害を通して、アメリカに存在する特殊でとてもニッチなビジネスを知りました。
どちらのビジネスも通常では、有り得ない!! ビジネスですね。
皆様の何かの参考になれば幸いです。