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初めて小説を書いたのでたくさん間違い、誤字などがあるかもしれません。
温かい目で本作の完成を見守っていただけたら幸いです。
窓から差し込む琥珀色の夕陽。
キッチンがやさしい光で包まれている。私の世界は当たり前の幸せがあふれていた。
あの日までは。
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「兄様、すごくいい匂いがするわ!今日の夕食はもしかして…」
玄関の扉を開け、鼻をふわりとくすぐったのは、じっくりと煮込まれたお肉と脂のいい香り。
お鍋の中がコトコトと音を立てている。
「あ、わかるかい?今日の夕食はミアの好物のシチューだよ!」
おたまを片手に振り返った兄様が優しい目を向ける。
私の大好物、兄様特製シチュー。それだけで、今日という日が最高に特別な日になる。
「ふんふふ~ん♪」
「ふふ、すごくご機嫌だね。そうだミア。仕上げのハーブが少し足りないんだ。バルガスさんの家の庭のハーブを少し分けてもらってきてくれるかい?」
「ええ、もちろん!すぐ戻ってくるわ。兄様はおいしいシチューを作って待っててね!」
兄様は少し困ったように笑って私の頭を撫でた。
「私はもう子供じゃないのよ!じゃあ行ってくるね」
「!ああ、いってらっしゃい」
私は弾むような足取りで、再び外に飛び出した。
夕陽に照らされ微笑む兄様の顔。
……それが私の過ごした幸せの日々の、最後の輝きだった。




