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再来 1

 あれから3日、俺は着ぐるみを着ていつもの通り商店街の為に身を粉にして働いた。働いたといっても手伝いをしたり、見回りをするくらいだが、今回は商店街だけではない理由がある。


 それが月志摩だ。


 いつ月志摩が来るかわからないから俺はこうして毎日着ぐるみを着るはめになっている。ボクシング部の件に関しては俺が一方的に悪いと思っているのでその罪滅ぼし的なことを勝手にやっているわけだ。




「え!? お兄ちゃん今日もソレ着ると?」




 学校から帰ってきた琴葉はその後ろに結ばれたポニーテールを無邪気に揺らしながら俺を見て目を丸くした。




「どうして、前はあんなに嫌がっとったのに」




「アレだ、俺もこの商店街の住人として力になりたいと思うようになったんよ」




 そんな思ってもみないこと言いつつ後ろのチャックを琴葉の方に向け、上げてもらうのを待つ。




「うそだ~」




 そんなことを言いながらチャックを上げる琴葉は素直に育っていてくれているようで兄としてはうれしいかぎりだ。




「お前も母さんの手伝いするのはいいけど、中学生なんやけん友達と遊んできたりしていいんばい。そん時は俺がホール出るから」




 ただの気まぐれでそんなことを言ってみたのだが。




「あ、あのお兄ちゃんがそんなことを言うっち、琴葉今にも目から汗がこぼれ落ちそうだよ」




「別に普通やろ。それに汗じゃなくてそこまで言ったんなら涙っち言えばいいのに」




 いつからそんなことを言えるようになったのだろうか。やはり俺の知らない場所で俺の妹しっかり成長している。




「そしたらその時はお願いするね!」




「ああ、任せとけ」




 ウインク込みの頼みに俺はサムズアップをしてそれに応える。




「んじゃあ、行ってくるわ」




「うん、行ってらっしゃーい」




 今日もウサギの着ぐるみ、ウテクロを身に着け俺は商店街を徘徊する。





今回も文字数が少なくて申しわけないです。

それでも面白いと感じたりされましたら何かしらのリアクションをいただけるとさいわいです。

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