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パクリマスオンライン 六つの企業が協力して完成された、最先端のTRMMORPG  作者: 紫電のチュウニー
第2章 大陸への航路を求めて

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第55話 能力の推察

■ミーコの家■

 初めてレンズを訪れてから三日目を迎えた。

 受付のミンニャには四日後にレンズへ来るように言われたので、明日が雷帝とやらに会う日だ。

 それまでの間、ぼーっと過ごしていたわけじゃない。

 寝床と食事を確保した俺が次にすべきこと。それは現状の把握と妖魔の力の分析、研究だ。

 まず現状を把握すべく、再度ステータス画面やインベントリーの確認を試みた。レウスさんも出せないかも試してみたが、全て無駄に終わった。

 ログアウトすることも、オメガさんを呼ぶことも、フレンドの確認も何もかもができない。

 しかしながら、俺はこうして生きている。つまり、リアルでは死んでいない……はずだ。

 最初はもしかしたらゲーム中に死んで、このゲームの世界にでも転生してしまったのか? と考えた。

 だが、その線は薄いと思っている。なぜなら俺の右半身が、キャラクリの原形をとどめており、右目も血走ったままだからだ。

 もし転生したのなら、左半身が消失したままってのもおかしい。

 さらには、あの魔チャポンの存在。

 あの内容はパクリマのゲーム性を如実に表している。

 このゲームは職業を得るのが大変だと聞いていた。あの魔チャポンには職業に関する情報を得られる何かがある。

 魔チャポンさえ回せれば、よりヒントが得られるだろう。しかし問題はカーネだ。

 魔チャポン1回で3万カーネ。俺は文無し。

 まずは通貨を得るためにどうしたらいいのかを考え、行動をとることにした。

 ここ2日間は市場へ赴き相場調査を行った。

 その間もプレイヤーがいないか確認していたが、まったく見当たらなかった。ずっと張り込んでいたわけじゃないが、すっかり市場の人らにミーコの変わったお兄さんとして、奇妙な野菜をもらうくらいの関係を築けた。この市場は暖かくていいところだ。


 そして、大体の物価を把握した俺が検討していること。それはズバリ。市場にて製作したものを売り、当面の費用を稼ぐこと。

 つまり、生産スキルを身に着ける、だな。こいつを本格的に始めるのは雷帝にあった後になるだろう。

 まずは雷帝とやらに認めてもらい、レンズへの登録を済まさないとなにも始まらない。

 そのためにも、実力があることを見せねばならないだろう。

 地底で多くのモンスターからどうやって逃げ延びたのかは未だに分からない。

 妖魔の秘めたる力なのか、あるいはジャッジメントの力なのか。

 いずれにせよ、不確定要素の力は忘れることにして、モンスターオーブの力を研究することにしたのだ。


 これまでの二日、そしてリルから聞いた話を合わせて分かったことがいくつかある。

 まずオーブは付け替えれば消滅するということ。使い捨てと言ってもいい。

 四つのタトゥーの位置は上から順に、眼下、左胸部、左手、左足にあり、封印されているオーブは順番に、フェルスバード、三匹のダイアウルフ群、トレント、リトルロックゴーレムの四種類。

 胸部分にあったオーブは消滅され、ここに三匹のダイアウルフが封印されているわけだが、これは念のため使用していない。

 残る三種類の中で使い勝手に優れるのはトレントだ。もしかしたら手にセットするものは使い勝手がよくなるという可能性もある。今のところトレントを変えるつもりは無い。

 その力をより知るために、限界までトレントの枝を出してみたのだが、木製バットくらいのトレント枝を40本出したらそれ以上出せなくなった。これが研究成果のひとつ。つまりトレントの使用可能限界値。

 地底にてダイアウルフと戦った頃から、妖魔の力はマジックポイントとは無関係なのではと考えていた。翌日には再びトレントの枝を出せたので、仮説のひとつが正しかったと認識した。

 この再使用までに時間がかかる仕組みは、充電池と同じようなものだろうな。

 もっと深く推察するなら、そのモンスターの上位種へ変えることにより、新たな技などができたり、使用可能数が飛躍的に伸びたりする……と思っている。


 出せる枝の太さなどについては、放出する際に自らのイメージが崩れていると、酷い形の枝が出ることも確認できた。それと、ミーコの家ほどの大きさの枝を出そうとしても出せなかった。だが、太い木の幹も出すことは可能。

 トレント枝が喰いぶちになってることもあるが、トレントについては更なる活躍が期待できそうだ。


 問題はリトルロックゴーレムの方。こっちは使い勝手があまりよくない。

 足場が安定するというのは状況から考えても用途が薄い。

 また、足のでかさなどが変わるわけではないので、攻撃範囲も広いとは言えない。

 空中からの重し攻撃は強いが、回避されればこちらは隙だらけ。

 今のところ変更する筆頭がリトルロックゴーレムだ。

 

 眼下に宿してあるフェルスバードは、はっきり言って地味だ。

 視野と動体視力が上がるのはいいんだが、今のところ能力の持ち腐れだな。

 広範囲視野と優れた動体視力があったとして、それを活かせる術がない。

 それに俺は、フェルスバードなんて鳥は知らない。だから特性も理解し辛い。

 リトルロックゴーレムの次に変更するならフェルスバードだろう。

 モンスターオーブを同時に上手く使用してみることも可能だったし、部類によっては掛け合わせの技などもできるのかもしれない。

 ここまでが現在俺の身に宿しているオーブについて分かっていること、研究したことだ。

 幸いにも多くのモンスターオーブを地底で入手した。

 付け替えを実行するのがこれからだ。

 拾ってきたオーブにどんなものがあるのかは、まだ確認すらしていない。

 これから今の主であるトレントを基準に、戦いやすい能力をどうにかして得たい。


「ルーニー。しまってあるモンスターオーブを全部出してくれ」

「ホロロロー」


 アイテムバッグの印にそうお願いすると、すぐさま眼前にモンスターオーブが転がる。その数全部で32個。

 被ってるものもあるだろうが……こ、これは! 

今回は情報の精査ですね。拾っちゃった沢山のオーブさんから何を見つけたのでしょうか。

そして明日は雷帝さんとご面会なるか!?

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