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パクリマスオンライン 六つの企業が協力して完成された、最先端のTRMMORPG  作者: 紫電のチュウニー
第5

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第22話 今後のルート

体調不良継続中ですが、どうにか! Xでの投稿告知が継続できないほど具合がががっ。

明日は一部大雪らしいのでご注意ください。

「霊の力があれば対象のレベルも把握できるようになったであろう」


 言われてみれば、霊マークのやつ以外にも表示がかなり変わってる。

 なんなら外にある電線すら時折何かが伝わってるように見える。

 人形をよく見ると……

「レベル20!? 幼女にいたっては25だと!?」

「貴様にはこの傀儡、エリザベスちゃんと戦ってもらう。勝敗にこだわる必要はないし、これはPVPではない。まぁ私に勝てたらすごいと褒めてやろう。ほら、早くパーティー申請を受理しろ」


 エリザベスってなんだ! もっとよく考えて名前つけろこいつ! 

 見るって何をだ? プレイヤースキル? 


「こっちはスポーツや格闘技をやってたわけじゃない。ゲームだって廃人のように遊んでいたわけじゃないぞ」

「だから何だと言いたいのだ?」

「そんな特別なわけじゃない。人よりちょっと物覚えがいいだけの凡人だ」

「……それは凡人とは呼ばぬがな。まぁいい」


 パーティー申請を受理すると、直ぐに練習試合としての申請が来た。

 

「実力がないならつければいいだけのこと。さぁ行け! エリザベス!」

「……」


 まずは分析しねーと。

 無造作な動きをする人形……傀儡くぐつっていうのか。電気で動いているわけでは無いようだ。

 こんな道具もあるのかよ。種族特性ってやつか? 

 この人形、武器は短剣を持っているな。目が三つ、口は開いたまま舌を出している。不気味ないで立ちだ。

 どうやら操っているのは糸。

 だが、幼女が単純な糸で操っているのとはわけが違うようだ。

 わずかに光っているのは魔力の影響か? 

 ……前のめりに重心を寄せる姿勢に切り替え……地面を蹴り、急加速! 

 蹴り足が強い! すげー前のめりってか「はっや!」

「ほう。回避したか」


 思考しながら動きを見ていたが、跳躍に近い動きだった。

 あっちは傀儡くぐつだからぶつかっても本体はノーダメ。

 短剣だから至近距離でも戦えるが、どうしたもんか。

 幼女め、俺にステータス確認をさせずに戦えってことは新しく得た魔力を見たいわけじゃないんだろう。

 初見での対応能力を見てる? 

 俺は戦いが得意なプレイヤーってわけじゃないのはさっき伝えた。

 それでもやるってことは、何かを見定めてるはず。

 頭を使ってどうするのが得策かを判断するんだ。


「ほらどうした。エリザベスちゃん、もっと攻撃するのだ」

「……」


 口で言ってるけど動かしてるのお前だろ! 

 あの語り掛け、意味あんの? 

 待てよ、本体にさえ上手く近づければ……そうだ! 


「あ、待て! どこにいく! 追うのだエリザベスちゃん! ……むう、射程外。気付きおったか」


 糸があるってことは射程が必ずある。

 これで隙を伺いあいつの裏手に……ってあれ? エリザベスはどこ行った? 


「ふふん」

「上か! ……なら本体を直接、そうだ盾を投げ……って盾がねぇーー!」


 一直線いっちょくせんに上空から振り抜く短剣を、両手でどうにかつかんだはいいが、なんつーバカ力だこの人形! 

 短剣が地面にめり込む。

 エリザベスの顔が近い! 怖い! 俺の仮面をつかんできやがった。

 くそ、こうなりゃやけくそだ! 


「ふっふっふ。油断したな。私の勝ち……ほえ?」

「ざっけんな! 巴投げじゃーい! って、手を離せこのポンコツがぁー!」

「なっ」


 上半身と脚力が半端じゃないが、腹中央部はスカスカだ。

 やつの腹に足を当て、巴投げを決めて……奴のつかんだ両手が離れず俺ごと幼女の方に飛んでいく。


「ぎゃーーー!」

「あっぶねぇ……」

「……」


 人形と共に着地したのは幼女の上。

 圧し掛かったら人形は消えた。

 よ、よーし。計算どおりだ。


「ど……」

「ん?」

「はよどかんかー!」

「うお。勝負の最中だからこれもありだろ。俺の勝ちだ」

「まったく。レディーを下敷きにするとはなんという奴だ。しかしよく弱点が腹だと気付いたな」

「最初に突進したときに重心がすげー前に傾いてたから」

「ほう? よく見ているな」

「俺は戦いとかよく分からないけど、ゲームは好きだし覚えるのは得意な方だから」

「ふむ、まぁ合格だな。お主が手に入れた召喚を使っていたら不合格にしようと思ったが……」

「あれ? なんで俺が召喚持ってるの知ってるんだ?」

「そんなことはどうでもいい。ダッシュよ。我々はこれから甲州街道へ出る。そこから渋谷を目指す」

「渋谷に? さっき言ってたベースポイントか」

「そうだ。その前にこの隅でステータスを確認しておけ」

「分かった。でも、なんか忘れてるような気がするんだよなぁ。ま、いいか。リファレンス!」


※※※※

”最速のU”

Name:ダッシュ

Tribe:ヒューマン(霊体解放)

Level:9

Class:無

Unique Name:無


HP(体力):35

MP(魔力):50

STスタミナ:40

STR(筋力):10

AGL(敏捷):45+20(TB20)

VIT(耐久力):20

LUC(幸運):15+???(???)(TB10)

割り振り値:0


マジックコンソール

セット済み召喚

宝箱にありし骨の王、バシレウス・オストーlv1

 

スキル:格闘

ワンツー、キック、タックル、浮水蹴り、ローリングソバット、巴投げ

EXスキル:格闘

ジャストフロー、ジョルトカウンター、雪影、シザーズヒール

ユニークスキル:格闘

雪影シザーズ


マジックバーストスキル組込設定


装備

武器:シンプルナックル

頭:奇妙な仮面(U)※未鑑定※

胴:サイバースーツ(黒)

腰:無

足:無

装飾品:無

※※※※


 レベル上がってねー! くそ、あの赤鎧魔族野郎もレイスも経験値ゼロ? いや、そもそも倒した判定になってない可能性がある。

 盾をロストしたから盾スキルは表示から消えてる。

 他にも魔法に関するような項目が増えているが……なんのこっちゃよー分からん。

 

「ほーう。格闘は格闘で面白そうではないか。レベルはまだ低いが、ここから甲州街道までの間に私が貴様のレベルを20まで引き上げてやろう。くっくっく。パワーレベリングの時間だ!」

「パワーレベリング!?」

「説明は後だ。それが終われば霊線移動で一気に渋谷付近まで行くぞ。さぁついてくるのだ!」

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