31.間の役目は大体面倒臭い 【七星カレン】
【七星カレン】
あの狐の子と襲撃者を引き合わせた後私達は秀を正座させた。
罪状?
陰でこっそり親と会話してた事。
理由?
…ずるいから。
「…あのさ、黙って母さんと話してた事は謝るからそろそろ立っていい?足の感覚無くなってきた」
割と深刻な顔で申告した秀に対して。
「あと三十分はそのままで」
奈々が冷酷な判断を下す。
正直、私も同じ気持ちではある。
「うーん。厳しい」
「黙ってる方が悪い。つーか元の世界と繋げられないとか言っておいてそれは無いだろ」
「いや、だってさ。実際本当にたまたま繋がっただけなんだよ。二度目は多分無い」
右手をヒラヒラさせて言う秀。
「…あれ、それってつまりもう連絡不可能って事?」
「それがですねえ奈々さん。実は違うんですよ」
「…その喋り方止めて?吐きそう」
「…そこまで言う?」
罵倒が聞こえるけれど本気で言ってはいない。
二人の会話を聞き流しながら優奈へと声を掛ける。
「ねえ、優奈。少し聞きたいんだけど」
「どうしたの?」
「秀のお母さんに会ったことある?」
私は秀のお母さんに会った事がない。
聞いた話によると海外を飛び回っているとのこと。そのため秀も一ヶ月に数回程度しか会えないと言っていたのを覚えている。
「七、八回ぐらいかな。写真で見る十倍は美人だったよ」
「そんなに会ってたのね」
ふと疑問に思った。
何故優奈は見た事があるのか、と。
答えはすぐに分かった。
「秀を押し倒すと転移してくるから。ほんとにすごい」
「…優奈」
「それに、胸がすごい大きかったの。私よりも一回りくらい上だった。秀が巨乳好きなのってもしかして…家系?」
「それ以上は言ってはいけない」
何の気なしに聞いた結果。
優奈も大概危ないのかもしれない。
そう再認識させられたのだった。




