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3.異世界1日目 【白川蓮】

【白川蓮】



「んで、どこから説明すればいい?」


 どっかりと地面に座りながら秀も一緒に座らせる。

 …優奈の目がちょっと濁りかけたけど、見ていないことにする。


「あー、全部。俺が寝てたこととここが異世界ってことは何となく分かったけど、それ以外何もわかってない」


「おけ。んじゃ説明するわ」


 どうも、こんにちは。

 白川しらかわれんだ。高校二年生。

 四人家族で仲の良い家族だったと思う。

 容姿に関しては茶髪茶眼。ちなみ家族全員同じ容姿のおかげで一目で家族だろうと分かる。


「とりあえず…どこまで覚えてる?」


「どこまでってのは?」


「授業中だったのは覚えてるか?」


「ああ、うん。…多分」


「…お前、また授業中に余計なこと考えたな」


 秀が目をそらす。

 相変わらず、この幼馴染は授業に集中していなかったようだ。


「秀を除いたクラスメイト全員がほぼ同時に目を覚ました。何でクラスごと異世界に来てるのかは分からないままだ」


「…え、マジで俺だけ寝てたのか?」


「昔っからお前爆睡すると何があっても起きないからなあ。一種の才能だろ」


 ちなみに誇張なしで話しても秀は一度寝ると起きない。

 本当に起きない。

 地震が起きた時とか、雷が落ちた時とか。

 次の日に前日の夜中の話をすると必ず秀一人だけ疑問符を浮かべた顔をする。

 ただ。


「久しぶりにしっかり寝れたんなら、まあ良いだろ」


「…あー、そだな。確かにな」


 秀は最近…というかここ最近寝不足気味なんだよな。

 しっかり寝れてるところ見た覚えがない。


「最近夜何やってたんだよ」


「オンライン対戦ゲーム」


「俺を誘えよ」


「ああ、これからはちゃんと寝…え?あ、別に夜更かしに関しては特に何も言わねえのな」


「俺も夜更かししてるからな」


 と、そろそろ戻ってくるな。


「何の話?」


「寝不足の原因の話。おかえり、カレン」


 七星ななほしカレン。

 俺たち五人の中で一番優秀な女子高生が戻ってきた。


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