磁力の少女
前作があまりにも感情的になりすぎて暗くなりすぎたからこれからは、希望に満ち溢れた物語を描いていくよ。
あと、この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは一切関係ないよ。
ましてや頭に磁石くっついてる女の子やそれに関わる人たちとは全然、一切合切関係ない話だからね。
ただの妄想だからね。
これからも、思いつきで短編で描いてくけど全部関係ないから!
とりあえずjkしろ!
廃墟群のビルの中
冷たい床の上
少女がひとり眠っている
ひび割れた隙間から差す光が目元に当たる
起きるのを促す優しい光に瞼が開く
『うっ、うー』
ぼーっとする頭を起こし辺りを見渡す
見渡しては、いるモノの実際のところ脳は回ってはいない
ただ目に入る状況が整理もされず頭の中に入るだけだ
『どこだ、ここ』
少女の割に低い声が響く
崩れたコンクリート
割れた蛍光灯
寂れて動かなくなったエスカレーター
とうに動かなくなったであろう錆びついた時計塔
自分の両脇離れた所のには割れたガラスが散らばっている
『いて、てっと』
軋む体を手で起こし胡座を描く
天井は吹き抜けで、わりかし広い空間
途中壁が、ひび割れて差し込む光が体に当たる
荒れ果てる前は立派な建物だった事が伺える
正面はシャッターが閉まって向こう側は見えない
後ろを向くと天井が低くなり長い通路になっているが
暗くて奥は見えない
少しづつ頭がはっきりしてくるが
自分がなぜ此処に居るのかわからないままだ
そもそも何処だここは
見覚えはある気がする
『誰かいませんかー』
座りながら声を出す
小石が転がる音が通路からした
『ひうっ!』
そおっと目を向けると金髪の女の子が涙を流しこちらを見ていた
こっわ!誰?でもどこかで?
立ち上がり声をかけようとした瞬間
突然轟音と共にシャッターが勢いよく壊れ巨大な何かが建物に侵入してきた
でかい
機械でできた蜘蛛のお化け
赤く光る複数の目が自分を捉える
ヤバい
女の子を庇おうと咄嗟に振り返る
が、女の子は消えていた
声にならない声が喉から漏れた
忙しなく振り返り今にも襲いますと言わんばかりの
機械音が自分に近づく
自分らしくない高い悲鳴がでる
『ひっ!』
顔を腕で覆いもうダメだと思った瞬間
発砲音がした
蜘蛛の頭部が爆発して体が傾く
『早くこっちに来なさい!』
女性の声がしてそちらを向く
薄汚れた緑のコートにライフルを持った女性が叫ぶ
『早く!』
慌てて走り出すが思うように足が出ない
蜘蛛が体制を立て直して再びこちらに目を向けた
『くっ』
女性は素早くライフル構え標準を合わせる
再び鋭い発砲音がして蜘蛛にぶち当たる
その隙に女性の背後に周り身をかがめる
三発目の発砲が終わると
苦虫を噛んだように女性は言った
『まずいわね』
こちらを見ずに排莢と装弾しながら話す
『このまま通路を直進しなさい。途中突き当たりを左に行けば出口が見えるわ。』
『で、でも』
『急ぎなさい!』
『ひうっ』
たたらを踏みながら言われた通り進む
暗い通路を進みながら後ろからは銃声と破砕音が響く
一体何が起きてるのかサッパリだ
気づいたら訳も分からない事になっている
掠れた声で言われたことを繰り返す
『正面突き当たりを左、正面突き当たりを左』
シャッターで塞がれた突き当たりの壁
左を見ると通路が続き奥に光が見える
シャッター続きの壁が一部壊れて外に出れそうだった
急いで出口へと走る途中何かが勢いよく横を通り過ぎる
ドサっと目の前に先程の女性が血だらけで倒れる
『ひっ!』
すぐ後ろからする機械音に体が震える
女性はかろうじて生きているのか首をこちらに向けて何か言おうとしている
泣きそうにこちらを見たその顔が誰かに重なって見えた
『あっ』
その瞬間自分の中で感情が振り切れた気がした
頭が
白く
予定通り検体を発見
直後自走型DZ=m型が目標と接触
最悪のタイミングだな
検体の保護を最優先に戦闘を開始
いくらこの体でも大型のDZでは分が悪い
せめて時間稼ぎを
『くそ!』
女性らしからぬ声がでる
やはりこの装備じゃなんともならないか
せめて彼らが居てくれれば
今は亡き仲間のことを思い一瞬隙ができる
『しまった!』
鋭い足が肩を貫く
『ぐうぅ』
なんとか抵抗しようにも逃げれない
このまま破壊すれば良いものをこの機械は何かを思い付いたかのように私を貫いたまま移動を開始する
『ゲスめ』
悪態をついたとこでどうにもならず
彼女に向かい私を放り投げた
体の至るとこからエラーメッセージがでる
なんとか彼女の方に顔を向けて逃げろと言おうとした
あの時と変わらないその顔を見て一瞬泣きそうになる
その瞬間
彼女の体が青白く光り
目が赤から青に
感情はなく
体が宙に浮く
周りには黒い砂がまるで生き物のように蠢く
『やぱっり、君は…』
DZ=mは攻撃しようとしているが体がうまく動かないようだ
それぞれの足が軋みながらひしゃげていく
彼女が機械蜘蛛に振り返り(正確には蜘蛛ではないが)
片手を上げた
その瞬間彼女の周りの黒い砂が集合し大きな円柱形に変わり凄まじい速さで振り下ろされた
どゴクしゃ!
と音と共に機械ごと床にクレーターを作った
敵対物完全に沈黙の表示がアイセンサーに映る
彼女が振り返り浮遊しながらこちらに近づく
感情が無い顔で私を見つめた
目を閉じて
体の光が元に戻り
地面に足がついた瞬間
黒い砂がどさっとその場から崩れた
彼女もどさっと私の上に倒れた
目を閉じる前一瞬だけど笑った気がした
おら!
もう、ふ切ったからな!
俺に出来るのはこれから勝手に妄想ぶちまけて恥ずかし思いをしながらお前のこと描き続けてやる!
覚悟しとけ!
あとjkしろ!