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目標。そして新しい旅へ

読んで頂きありがとうございます。えたりそうでしたが、なんとか更新です

今やるべき事を、端的に且つ分かりやすく説明をした。


・六大精霊との契約。

・皇帝の野望を阻止。

・フレイルの目論見を打破。


大まかに取り上げた三つを当面の目標とし、行動する事。まず初めに、フレイル達が世界の仕組みに気がつく前に、六大精霊との契約をする。


等など話をすれば、セラピアは斜め上を行く問いをジハードに投げかけた。


「私は着いて行っていいのかしら」


重たく、そして悲しく舞う言葉にジハードは優しく頭を撫でる。


「何を言ってんだよ今更」


セラピアは天使と人の間に産まれた子だ。愛育み望まれ誕生した訳じゃなく、一つの実験体として落とされた子。だが仮にも天使の子だ。故に投げかけた問いか、あるいは本家を皆殺しにした事が引っ掛かっているのか。


それは分からない。ただ、ジハードの中に居るセラピアは素直で優しい子であった。一族を殺したのも、ジハードを守る為。彼女は巫覡でありながらも、ジハードの言葉に心を突き動かされたたった一人の女性──味方だった。


当然邪魔なはずがない。


「お前が居たから今の俺がいる。生きている。来ないって選択の方が有り得ないよ、セラピア」

「そうなのだ!セラピアもいるのだ!」


黙っていたカンムルもジハードの言葉に大きく頷く。その姿を見たセラピアは、肩の荷がおりたように息を長く吐くと壁に貼ってあった地図を剥がし机に置いた。


「ありがとう。感謝するわ。なら最初はユーリさんが言っていたように、イフリートを?」


彼の話が本当なら優先すべきなのだろうが。ジハードは小さい島を指さすセラピアを見て首を横に振るう。


「いや。彼の話が本当なら、後回しにしたい。その場には大量の騎士立っているはずだし──俺が無属性アルテマを使えたとしても、多勢に無勢じゃお話にならない。今は確実な力を手に入れる必要がある」

「何を言ってるのだ!?わっちが居れば」

「駄目だ。カンムル、君一人に無理をさせるわけにはいかない」

「じゃあ、どこに行くのかしら?」

「ああ、その事なんだが──ここにしようと思う」


指をさし示したのは、北の外れにて湖に浮かぶ一つの街。


「ウンディーネを祀る、水の都・フォタット、ね。だけれど兄さん、此処は教皇が居る街からそう離れていないわよ」

「分かっている。しかし、皇帝の対応を見るに聖堂教会は別勢力と考えていいだろう。動向を探るためにも、行っておきたい」

「なるほどね。分かったわ。なら私も出来うる限りの知恵を絞るわ」

「助かる」

「わっちは分かったのだ」

「何がだ?」

「貴様様が不思議な感じかしたのか。櫻を聞いて悩んでいたのか」

「どうしたんだよ、急に」


話が逸れるが、お構い無しにカンムルは笑顔で言った。


「わっち達と貴様様は天照様を通して繋がっていたのだよ!わははは!」

「言われてみればそうだ。俺が住んでいた日本にも桜は咲いていた。時折夢でみた(・・・・)不思議な場所って案外ここだったりしてな」

「夢と一緒にしないでちょうだい。出立は明日の早朝でいいわね?」

「ああ。人気が少ない時がいいしな。セラピアの意見に賛成だ」

「なのだ!」

色々考えましたが、一度これで完結にします。

もっと皆さんが求めるような作品を書けるようなってからもどってきます。色々、伏線もまだ回収していませんが、申し訳ございません。

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