武神婚約者ができる
僕も3歳になった。3歳になってようやくまともに喋ることができるようになった。これでも親は天才だと言ってるが、俺は全く気にしてない。そして隣で寝ているのが妹のサーシャ。僕と同い年だが僕の方が早く生まれたから僕がお兄ちゃんらしい。そして今は親がいない。どうやら僕の誕生日のプレゼントを探しに行っているそうだ。
「ふあぁーあおにーちゃま、おはやうごじゃいまちゅ。きょうもいーてんきでしゅね」
サーシャが昼寝から起きたみたいだ
「おはようサーシャ。頑張って早く起きて偉いね」
と言ってサーシャの頭を撫でてあげた。そうするとサーシャはとても笑顔になる事を経験則で知っている
「ふふふ、おにーちゃまありがとーとってもきもちーよやっぱりわたしおーかくなったらおにーちゃまのおよめしゃんになる」
「そうかそれは嬉しいな」
と兄妹で話していると
「アレク様、サーシャ様お昼ご飯の準備ができました」
メイド長のアメリアがやってきた。いつもと言葉遣いが違うのは僕たちが子供だからかな
「ありがとうアメリアさん。今から向かうよそれとお父様とお母様はもう帰ってる?」
「いいえ。まだ帰っておりませんが予定では夜にやる誕生日パーティには間に合うように帰るそうです」
「ならナナお母様は?」
「ナナ様も一緒に誕生日パーティーのプレゼントを選んでいますお二人の誕生日が近いのでどうせなら一緒にやろうという事らしいです」
「ありがとうアメリアさん。ならまずご飯から食べないとね。サーシャ一緒にご飯食べる?」
「うんおにーちゃまと一緒に食べる。だっておにーちゃまのおよめしゃんになるから」
「ありがとう。なら一緒に食べようかついて来て」
と言ってサーシャを連れて食堂まで行く僕たちの家はとても大きいのでサーシャは僕と手を繋いでいないと迷子になっちゃうかもしれない。そうして無事食堂に着くと何とそこにはお父様とお母様2人が座っていた。僕たちはびっくりした
「何でお父様達がいるんですか?まだ帰っていないんじゃ?」
そう聞くとお父様が笑い出して
「はっはっはっはスマンなぁアレクには内緒にしてサプライズにしようと思ってなあ」
(何だそうだったのか急に現れたから何かあったのかと思った)
と安心していると
「ちゃんとプレゼントは用意してあるぞよし出て来なさい」
呼ばれて出て来たのはまだ3歳でもよくわかるほどの美少女いや美幼女だった。とっさのことに少し動揺していたが気持ちを落ち着けて
「お父様この子はどうしたんですか?さっきプレゼントとおっしゃっていましたがもしかしてこの子が僕たちの新しい兄妹になるんですか?」
と聞くとお父様はキョトンとした後また笑い出した
「はっはっはっは惜しいな正解はこの子がアレクの大きくなったときのお嫁さんになるんだ」
「「えーーー!!!」」
僕とサーシャ以外は最初から知っていたのか対して驚いていなかった。
「ちょっと待ってくださいお父様僕はまだ3歳ですまだ婚約者は早いと········」
「おとうしゃん何言ってるの!おにーちゃまはワ・タ・シの結婚相手ですよ何でとるんですか!!」
僕が話していたら途中から妹が話に割り込んできた
ここでお父様が
「まあまあ落ち着けとりあえず自己紹介からしたらどうだ?」
悔しいがお父様のいうとうりだ取り敢えず名乗っとこう
「はじめまして僕の名前はアレク・リーン。アーク・フォン・リーンの息子でリーン家の次期当主です」
最後に微笑んでみたら相手の女の子の顔がみるみるうちに赤くなっていった何でだろう?とても不思議だったが誰も指摘しないから僕も何も言わないことにした
「次に君の名前は?」
とさっきの笑顔を保ちながら聞いた
「は、は、はじめましゅて。わ、私の名前はエリザ・オーエン。オーエン家の次女でしゅ」
······盛大に噛んだな
エリザさんもそれを知ってさらに顔が真っ赤だあだ名頑張ってねりんごでもいいんじゃ無いかってぐらいにね。
それよりもオーエン家は確か辺境伯だそこから婚約者を連れてくるなんて何考えてるんだよお父様は。自己紹介をしているとここでお父様が
「よしとりあえず自己紹介は終わったな。よしこれから2人は婚約者だこの決定は覆らない。エリザも今日からこの家に住むんだ部屋はっと。ん〜と。よしアレクの部屋でいいか。アレクいくら可愛い子がいるからって手はまだ出すなよ」
と茶化したように言う。ここで反応してしまえばお父様の思う壺だ
「わかりましたとりあえず僕のもサーシャもお腹が減っているのでご飯を食べてもいいですか?エリザも一緒にご飯食べようどうせ朝から連れてこられてご飯食べてないでしょ?」
と聞くも予想通り
「はいありがとうございます。私も朝から全然食べてなくてお腹が空いてたんですありがとうございますアレク様」
「ほらサーシャも機嫌直してご飯食べようこのことは後で部屋行って話そう」
僕たちが話している間サーシャはずっと怒ってますアピールをしていたのだが、ただただ可愛いだけである
「むぅーー!分かりました後でこの事をしっかりと話しましょうおにーちゃまそれとエリザしゃん逃げないでくださいね」
勿論そのつもりだ
その間何が面白いのかお父様はずっとこっちを見ていた