武神依頼する
「ああ、よろしく頼む。俺らも自己紹介するか。俺の名前はグレイ。【オール・バニッシュ】のリーダーをしてる。武器は大剣。魔法は一応火と風。それでも大して使えないからよろしく」
「俺の名前はレイガっす武器は双剣。魔法は風だけっす。魔法はグレイよりは使えるっすけど自己強化ぐらいだからよろしくっす」
「私はラモンよ。武器は杖魔法は火、水、風、土、闇よ魔法なら得意だからよろしく」
「私はアルイです。使える武器は槍。魔法は光と回復魔法が得意です。でもそれ以外も使えるからよろしくね」
俺たちは今グレイのパーティーメンバーと顔合わせをしている。さっき依頼が受理され、【オール・バニッシュ】のメンバーに依頼の内容が伝えられた。
メンバー全員は受付の近くで今か今かと待っていたが。そして内容が話と違うことに文句を言いに来たグレイに事の顛末を伝えるとグレイは
「兄さん達め····」
と怒り心中の様子だった。こうなればガレイ達の恨みも成就しただろう
今度は俺達の番か
「私の名前はエリザ・オーエン。オーエン辺境伯の3女です。貴族ですが、今は教わる側なので敬語は必要ないです。武器は杖、魔法は必要、風、土です。よろしくお願いします」
「私の名前はサーシャ・リーンです。魔法は水、風、回復。武器はエリザと同じで杖。よろしくお願いします」
「俺はデルタ・マーモン。マーモン家の5男。武器は剣。魔法は水、風、闇。よろしく」
「私はアンリ・スランフ。第3王女です。武器は杖魔法は火、光、回復です。よろしくお願いします」
「おい!アレクも自己紹介しろよ!」
「俺もいるのか?俺の名前はアレク・リーン。リーン大公爵家の長男。使える魔法は全て、使える武器も全てだ」
「後ろの子はしなくていいの?」
「コーデリアは教わる側じゃないからな」
「それでも自己紹介は必要でしょ?」
「コーデリア」
「妾はコーデリア。先代竜王の娘で、今はアレク様の護衛じゃ。基本はアレク様と同じで、武器も魔法も使える。こう見えてここにいる全員よりも長く生きておる。よろしく頼む」
「へ〜。竜なのか。てことは竜化もできるのか。今度俺達の訓練に付き合ってもらいたいな」
「グレイも話を聞け。取り敢えず、こっちは男1に女3だからバランスは悪いが頑張ってもらう。
デルタはグレイとレイガに見てもらって、
アンリ達はラモンとアルイに見てもらってくれ。
最初は訓練だけでよろしく頼む。実習は早くとも1ヶ月後だ。特にグレイは頼むぞ。面倒だからって初めから森に行くなよ」
「いくらなんでもそんなことはしねえよ!」
「ならいい。デルタ達は今日から俺ん家に泊まるから。あ!そうだ。グレイたちも今日から俺ん家に泊まりに来い」
「「「「は??」」」」
「そっちの方が教えやすいだろ?そうすれば俺も飯を作りやすいし。うん。そうしよう。なら早速今日からだな。ほら何ボケっとしてるんだ?行くぞ」
俺はボケっとしてる4人を置いてデルタ達と行こうとする。
「よし、なら今から頼むぞ早速だが夜ご飯を作っとくから頑張ってくれ。武器と防具はその時聞くから。解散」
俺の声と共に各々移動する。この家には凄いことに室内で魔法も武術も練習できる。そして面積もある。大きさでいえば王城並だが、無駄な装飾が無い分こっちの方が大きいかもしれない。
俺はその間何をするかと言うとこれまで無視してきたアルテミスを呼ぼうと思う
しかしそれには問題が山積みだ。
何故おれとそんな親しくしてるのか?
何故神がいるのか?
様々だ。それに意味もなく近くにいれば父さん達に怪しまれる。
さて、どうするか。
ルミスをここに呼ぶだけなら簡単だ。しかし丁度いい理由が見つからない。いっそ全ての人の記憶を変えて姉にするか?いや流石にそれはやばいな。
うーん。本当に手詰まりだな。どうするか
「アレク様。お水をお持ちしました。大丈夫ですか?」
「ああ。大丈夫だ。気にするな」
確かここメイドは孤児を拾って助けたって母さんが言ってたな。
俺の頭の中で全てのパズルのピースが揃った。
俺は早速ルミスの元へと急いだ