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武神周りの状態を知る

俺は朝早く起きて、日課の魔力を放っていた。ステータスは使えば使うほど上がることが分かっているので空いた時間を見つけてはこうして魔力を使っていた、アレクの魔力は♾と出ているが、実際は無限ではない。あれは神界でのステータスで、神界の方が圧倒的に魔素濃度が高いためそうなっているが、地上だとそうもいかない。だからこそ魔力量を上げているのだ。

しかしアレクの魔力は既に人間どころか、魔族の王魔王を軽く凌駕するほどだがそれを当の本人が知ることはない。

ちなみに、魔力と体力以外は本当に無限である

体力の理由はまたもや魔素濃度に関係しているが今はいいだろう。そうしていると


「アレク様朝ごはんの準備が整いました」


と扉の外からメイドの声が聞こえる。

俺は魔力の解放をやめ、最後に魔力の回復スピードを上げる魔法を使う。そうして部屋を出るとメイドが既に待っていた。そのままメイドを連れて食堂まで向かう。








「何でいるの?」


アレクは思わず聞いた


「それは簡単です。私も皆さんと一緒についていくからです」


「はぁー」


俺は盛大にため息をついた。


「アレクも大変だね。婚約者に妹、竜王の娘。そして今度は王女様か」


「デルタは心にもないかと言うのが得意だな。そうやって嘘八丁を並べれば俺みたいになるんじゃないか?」


「それは無理だね。同年代どころか年上、年下の女の子がアレクの虜だからね。俺がモテるにはまずアレクを倒さないと」


「ならまずは鍛えないとな。俺を倒すならもっと鍛えないと無理だな」


「いや、別に本気で倒そうとしてる訳ではないからそれに未来の主人を倒そうとしないよ」


「そうなのか?残念だな」


「君も心にもないかと言うね。いやまさかとは思うけど本気か?」


「そのまさかだな。俺は闘うことが好きだ。自分より強い者、面白い戦い方をする者、自分が知らない武器、魔法を使う者。俺はどれも好きだな」

「アレクは戦闘狂かな?」


「それは酷いな。快楽殺人はしないし。俺が好きなのは闘うことだ。相手が殺す気で来るなら容赦はしないが、ただの決闘とかなら喜んで受けるな」


「間違えたアレクは"戦闘狂"じゃなくて"暴闘狂"だったようだよ」


「新しい言葉を生み出すなよ」


「2人とも私のことを忘れてませんか?」


とアンリが話に割り込んで来る。楽しかった掛け合いを邪魔されて少しムッとしたが10歳なのだから仕方ないと折り合いをつける。


「忘れる訳ないですよアンリ殿下」


「そうですよ。そんなことしたら不敬罪に当たって1発死刑ですよ」


不敬罪はその貴族が決められる刑のことだ。しかしあまりにも連発すれば怪しまれ、国王から監視員を送られる


「あなた達が私のことをどう見てるのか1日かけて問い詰めたいところですが」


「ちゃんと国王には許可を貰ってるのか?」


「はい。それはバッチリと」


「·········っち。あのじじい、何してくれてんだよ」


俺はついつい本音が漏れてしまった。


「どうかしました?」


「いや何でもない。それでアンリ様は何が出来るんだ?」


「アンリで結構です」


「いや。仮にも王族を相手に呼び捨てはまずい」


「仮にって何ですか!それより何でですか?!今なら私の体もつけますよ?」


「更に要らなくなった」


「酷い!私のびゅーてふるぼでぃが」


「そういうのはエリザみたいなのを言うんだよ」


そう言ってエリザを指差す。エリザ達はアンリが来たことにも気付かずワイワイやっている。そんな中エリザが動いたりすると凶悪なモノが揺れるのだ


「むむむー」


「ほらな?諦めろ。だからアンリ様は素直にアンリ様と呼ばれてりゃいいの」


「素直にって」


「王族は平民だけでなく、俺ら貴族もまとめていかないといけない。そのために必要なのは何か分かるか?」


「·········優しさですか?」


「違うな。答えは威厳だ。それ以外にも答えはあるが俺は威厳が1番必要だと思う。頭を使うも、武力で戦うも結局は周りがついてくるかだ。自分1人の力なんてたかが知れてる。でもそれが100人1000人と増えたらどうだ?」


「っ!!!」


「気付いたか?それが国だ。国民は国それぞれによって人数が違うが、国民の上にはそれをまとめる者がいる。それが国王だな。でも1人の力なんてたかが知れてる。だから貴族が領地を統治してるんだ。貴族も王も1人の領地なんてやっていけるか?無理だろ?王や貴族の統治の良さで国民を着いて"こさせる"んだよ。アンリも王族だからって気を抜いてるといざ統治するとなったとき苦労するぞ」


俺には確定した未来だけどな。俺はその言葉は、言わずに飲み込んだ。今の話に俺のことは要らないからだ


「··················

今アンリは何を考えているのだろうか。1人で何か呟いている。俺は気になってしまいつい魔法をかけて聞いた


「アンリと呼ばれたアンリと呼ばれたアンリと呼ばれたアンリと呼ばれたアンリと呼ばれたアンリと呼ばれたアンリと呼ばれたアンリと呼ばれたアンリと呼ばれたアンリと呼ばれたアンリと呼ばれたアンリと呼ばれたアンリと呼ばれたアンリと呼ばれたアンリと呼ばれたアンリと呼ばれたアンリと呼ばれたアンリと呼ばれたアンリと呼ばれたアンリと呼ばれたアンリと呼ばれたアンリと呼ばれたアンリと呼ばれたアンリと呼ばれたアンリと呼ばれたアンリと呼ばれた」


「うおっ!」


流石に驚いた。さっきからこれを1人で言い続けていたからだ。


「アンリ様。アンリ様ー戻ってきてくださーい」


と呼びかけてみるが全く戻ってこない。自分の妄想の中にトリップ状態。俺は仕方がなくアンリを起こすための行動に出た


「アンリ様。いつまでも帰ってこないなら置いてっちゃいますよ」


「えっ。ヤダヤダ。待って!置いてかないで!」


「大丈夫ですよ。待ちますし、置いても行きません」


しかし今の声でエリザ達にアンリのことがバレてしまった。まさか説明に30分もかかるとは思っても見なかった。


「何だそう言う訳なのね」


「兄様も最初に説明してください」


「妾は最初から信じておったぞ」


嘘つけ!コーデリアから言い始めただろうが。それにサーシャは俺が何か言おうとすると


「言い訳は認めません」


の一点張りだってじゃないか


「クックックッ」


デルタめ。人ごとだと思いやがって。お前は明日から徹底的にしごく。俺は心の中でそう決めて


「取り敢えず全員のステータスが魔法特化か物理特化なのか教えて。それと魔法属性も」


「私は魔法で、火、風、土です」


エリザが言う


「私も魔法です。水、風、回復だよ」


サーシャが言う


「妾はどちらでもいけるのじゃ。四属性全てなのじゃ」


コーデリアが言う


「俺もかな。でもコーデリアほどじゃないけど。水、風、闇」


デルタが言う


「私は魔法です。属性は火、光、回復」


アンリが言う


エリザとサーシャとアンリが魔法特化型。コーデリアとデルタが万能型となった。


「へ〜デルタとアンリ様は特殊属性持ちと」


聞いたら分かる通り魔法は火、水、風、土が基本の四属性。更に光と闇の特殊属性。残りの魔法は全てが分かってない。今発見されてるのは重力、毒、結界ぐらいだ。それ以外にもあるが、今は別のことに集中することにする


「了解。武器スキルは全員持ってるか?」


「「「「「はい」」」」」


「ならいいや。武器は俺に任せろ。それで何の武器を使うんだ?」


「私は杖ですね」


サーシャが言う


「私も杖」


エリザが言う


「妾は何でも」


コーデリアが言う


「俺は剣だね」


デルタが言う


「私は槍ですね」


アンリが言う

「なるほどな。なら前衛をデルタとコーデリア。中衛をアンリ。そして後衛をエリザとサーシャにしよう」


「兄様は?」


「俺は基本様子見かな。俺が狩っちゃうと経験値が入らないし。でも危ない時は助けるから」


「なら安心です」


「なら行くか」


そうしえ5人はアークが用意した馬車に乗った



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