武神パーティーに出る
アレクからの
父さん
アーク
の使い分けがめちゃくちゃですが
見逃してください
「「「「「「「「きゃゃゃゃあああああああーーーーーーーーー!!!!!!!!」」」」」」」
「うっせぇ」
つい返してしまった。しかし後悔はない。
それはそうだ。パーティー会場に入るなり耳がキーーンとするほどの高くて大きい声で叫ばれるのだ。つい返してしまうのは当然だろう
「「むううう」」
後ろの2人の機嫌が悪いようだ
「大丈夫だよ。俺は2人と一緒にいるからね」
「アレク様」
「兄様」
さっきの表情が嘘のように機嫌が直った。
·········単純だなぁ。それも仕方ないか未だ10歳だからな
「あっははははは!!流石アレクだな。凄い人気だな」
「アーク周りをもっと良く見てください。凄いどころではないですよ。女の子だけでなく、貴族の女性ですらアレクを見てますよ」
「あなた。サーシャも凄いよ。みんなが見てる」
「いやあれはサーシャも見てるけど、どっちかっていうと女子の視線の独り占めと、サーシャとエリザがいることの嫉妬と妬みの視線だな」
「流石アーク。そういうのは慣れてるんだね」
「それでも俺はレイとナナの一本、いや二本だけだからね。2人と比べると周りが空気だよ」
「アーク······」
「あなた······」
「コホン!」
3人のムードを壊すのに少し躊躇したが、周りの視線が痛い。父さん達にカバーしてもらいたい
「おっと。アレクどうした?」
「父さん。周りの視線がキツイのですが」
「そうか。アレクはこんな視線に慣れてないもんな。しかし今のうちに慣れとけ。うちは王家に次ぐ権力があるからな。色仕掛けや、謀略なんかが普通に起こるぞ」
「安心してください。謀略とかは父さんに習いますそれに色仕掛けなんか無理ですね。そんなことしたら後ろにいる2人にやられちゃいますよ」
「はははは。だが残念だったな。2人じゃないぞ」
「え?」
「お前はサーシャとエリザのことを言ってるようだが、もう1人いるぞ」
「えっ!············もしかしてコーデリアですか?」
「おっ!分かってたのか?」
「違います。俺の周りにいる女の子はその3人だけですからね。当てるのは簡単ですよ」
「なら後ろを見てみろよ」
「??」
俺は言われるままに後ろを見ると、そこには不機嫌オーラを放っている3人、エリザとサーシャとコーデリアがいた
「アレク様」
「兄様」
「アレク様」
3人がジト目で見ている。
(困ったなぁ。1人ならルミスで慣れてるんだが、3人かぁ〜。どう返そう)
アレクは知識神を超える知識を総動員してこの場を切り抜ける方法を考えた
「········3人とも凄い可愛いね。ドレスが似合ってるよ」
取り敢えず話を変えることにした。しかしドレスが似合ってるのは本当だ。
エリザは赤い長い髪に10歳にしては起伏に富んだ体つきに赤いドレスで大人のように似合ってる。
サーシャはナナとアークの髪の色、白と青が混じった色をしている。だから幻想的で、透き通るような髪だ。それにエリザほどではないが凹凸のある体にウエディングドレスのような白い服を着ていて、大人みたいに背伸びしている可愛らしい印象を受ける
コーデリアは2人と比べて身長や体つきは2人と比べると小さいが、その分ドレスが子供のように可愛い
ドレスの色が濃い緑と、黄緑の髪に合っている。
ちなみに、俺は黒いタキシードらしき格好だ。髪の色もレイの髪の色が黒と珍しい色で、俺の髪の色は青と黒が混じった色をベースに、所々に黒がある。そして極め付けは黒の服に散りばめられた大量の宝石だ。一応服と調和している。
(個人的にこんな目立つ服装は嫌いだ、できれば宝石は無い方が良かったが、今更言っても仕方ないな)
俺らが話していると、周りの空気が変り一斉に跪いた。それにならい自分も跪く。
国王が部屋に入ってきたのだ。国王は愚王の様子は見られず、逆に賢王のようだ。帝国の前皇帝と比べて雲泥の差だ。
「皆の者、今日の主役は我では無い。今日は10歳の門出の時期まで元気に生きてきた子供に感謝を
乾杯!!」
「「「「「「「「乾杯!!」」」」」」」」」
そう言って周りも声を上げた。サーシャ達も普段見ないような料理に興味があるようだ
「今から国王様に挨拶に行くよ」
「?これは位が高い者から行くの?」
「ああそうだ。だから今から行くぞ。料理なら挨拶の後でも食べられるから大丈夫」
目の前にご馳走があって我慢できない様子だった。3人に、そう言うと笑顔が戻った。
「ほら行くよ」
そう言って父さんは歩き出す。それについていく俺たち。少し歩き、国王様達がいるところについた
「陛下。ご機嫌麗しゅう」
「やめろアーク。お前にそんな言葉遣いされたせいで気持ち悪すぎて全身鳥肌が立ってしまったでは無いか。どう責任とってくれるんだ」
「しかし陛下。ここには他の貴族もいます。なのでこの言葉遣いに関してはご容赦を」
「はぁ。分かった。それで周りの物も説明してくれ」
「分かりました。まず私の隣にいるのはアレク・リーンです」
「ご紹介いただきました。アレク・リーンです」
「知っておる。史上最年少の竜騎士アレクだろう」
「そうです。そしてその隣にいる赤髪の子がエリザ・オーエン。今は辺境伯の娘ですが、いずれアレクと結婚する婚約者です」
「エリザ・オーエンです。アレク様の婚約者です」
「ほう。その年でもう婚約者がいるのか。アレクから頼んだのか?」
「いえ。それは私が3歳の時に父様が勝手に決めて連れてきました」
「なんと!3歳の頃だと。アーク。お主何をかんがえておる?」
「私は今の状況を事前に予見しての行動です。他には アレクに見合った婚約者は親である自分が決めたかっただけの自己満足ですね」
「くふ、あははは。流石アークだな。いつもやることが破天荒だ」
「そうでしょうか?それよりその隣にいる白と青が混じった髪の子は私とナナの娘のサーシャ・リーンです」
「サーシャ・リーンです。兄様の奥さん(···)です」
「なんと!もう2人の婚約者がいるのか!」
「違いますよ!!サーシャは妹ですよ!サーシャも何言ってるの!!」
「だってエリザだけずるいんだもん」
「だもんって」
「流石アークの子だ。面白いな。それにサーシャとエリザならアンリの友達になってくれそうだな」
「アンリ様といえば、今年で10歳の第三王女でしたか?」
「ほう。よく知っておるな。流石レイの子だな」
「??これぐらい常識じゃ無いんですか??」
「それを常識と言うか。それが常識なら苦労はせんな」
「あっ!すいません!」
「気にせんよ。それよりそこにいるのは竜王の娘コーデリアだったかな?」
「はい。私の名前はコーデリア・リュオン。出会ってますが父上は既に竜王の座を降りています。なので先代竜王と言ってあげてください」
「そうなのか。竜種は自分の権威が大切と聞いてきたからな」
「いえ。その解釈であっていますが、父上は権威よりもアレク様を選んだようです」
「竜王に認めさせるか。興味深い少年だな」
「だろう。俺たちの息子は天才、神童どころでは無いんだよ。いずれ俺やレイを超えるだろうな」
ここに来ていつもの父さんが戻ってきた。もう少し戻ってくるのご遅くてよかったのに
「っ!!そこまでの才能なのか!!お前が手放しで褒めるほど!!」
「ああそうだな。初期ステータスですら過去最強だろう。それに加護も3つある。それに一つは初代勇者だけが持っていたと言われる創造神の加護だぞ」
「マジか〜」
「それだけだは無い。スキルも『ウェポンマスター』『全属性魔法』と最強のスキルが二つもある」
「·········国家機密レベルのステータスだな」
「ああそうだな」
「パーティー何が終わったら話そう。ここで話してると後ろが詰まるからな」
「そうだな。俺たちは戻るとするか。それに腹が減ってるようだからな」
そう言ってアークはサーシャ達の方を見た。見られてるサーシャ達は顔を真っ赤にしている
「それではお暇させていただこう」
そのまま国王の挨拶を終了した