〜気の入ったソーダ〜
スライム用のソーダを4本と、自分用のコーラ2本を買って家に帰る。時間がかかった。もう昼前だ、僕は汗ばんだ体で自分の昼ごはんの用意をする。用意している間もスライムは僕の周りを跳ねていた。
昼ご飯を作り終える。それから僕は洗面器に買ってきたソーダを入れる、シュワシュワ音をたててソーダは洗面器へ注がれる。
僕は小さな机に自分のお昼を並べ、床に腰を下ろす。隣にソーダの入った洗面器を置く。
僕がいただきます、と言って食べ始めるとスライムもソーダを飲み始めた。
少しして、視界に入っていないが未だにシュワシュワする音が聞こえる、そろそろスライムは飲み終わるんじゃないかと思って、スライムの方に目を向ける。
あれ?もうソーダなくなってるじゃん、、、
なんでシュワシュワ言ってるの、、、
洗面器はすでに空っぽであった。
シュワシュワ音をたてていたのはソーダではなかった。
、、、スライムだ。
スライムからシュワシュワ音が出ている。しかも、スライムの体が完全にシュワシュワしている。
スライムのこの異変に僕は焦燥感に駆られ、スライムを両手で持って掲げる。しかしできることは何一つ無いので無事を祈るだけだった。僕はスライムを地面に放した。
しばらく観察しているが、そういえば結構色が戻ってきた。未だにシュワシュワしているが、スライムも元気そうに飛び跳ねていたので僕は胸をなでおろした。