〜気の抜けたソーダ〜
スライムと出会った翌日。目を覚ますと隣で寝ているスライムをみて夢でなかったことを確かめる。
これからスライムのご飯は僕と同じタイミングで1日3食の水でいいかなと思った。今日は予定がなかったので家でのんびり過ごす。昨日のようにスライムに水を飲ませた(?)
事件が起きたのは、その次の日だった。
朝目が覚めると横でスライムがいる感覚があった。僕は完全に目が覚めるまで目を閉じたままスライムをぷにぷにした。そろそろ起きるか、と体を起こし、ついでにスライムを両手で目の前に掲げる。ここで異変に気づいた。
透明になってるーーーー!!??
完全な透明とまではいかないが昨日に比べたらスライムの水色は薄くなっていた。僕は考える。
水を飲ませたからか??
青色の飲み物飲ませてみたら色戻ったりしないかなぁ
ちょうど炭酸の抜けきったソーダがあったのを思い出した。炭酸の抜けたソーダはただの甘い液体で、飲み切る気にならなかった。
洗面器にその炭酸の抜けきったソーダを入れた。するとスライムが自分から洗面器に入っていった。ご飯だと学んだようだ。中身が水ではない何かで少し驚いた様子だったが、すべて飲んだようだった。
しばらくスライムの様子を見ていると、じんわりとスライムの色が濃くなっていくのが分かった。
おお、戻るじゃん。
昨日と全く一緒というわけではないが、さっきよりも水色が戻ってきた。よかったよかった。
完全に戻すために追加でソーダを買ってくるか。