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〜スライム観察〜
僕は持って帰ってきたダンボールを部屋に持ち込む。ダンボールを開け、そこからスライムを両手で取り出す。どうやら抵抗しているのか手に反発を覚えるが、とてもぷにぷにしている。しかし、形はしっかりしていて、崩れないようだ。僕の手から離れると、5センチくらいだがぽよんぽよんと飛び跳ねている。
改めて目の前の物体を観察する。大きさはバスケットボールくらい、ぷるぷるしたボディで、透き通った水色をしている。さっきのように、触るとぷにぷにしている。崩れないゼリーのような感触だ。そこにくりくりの目をつけている。ちなみに口のようなものはない。最後に言えることは、とてもかわいい。
やはり、俗に言う"スライム"か。
この目でちゃんと捉えているが中々信じられない。いったいどうやってこの世に生まれたのか。
少し考えてるうちに、少し暑いなと僕は部屋の窓を開ける。振り返ると、スライムは動きが止まっていた。先程とは正反対に急に元気がなくなったような、、、
あれ?
ダンボールから出したときよりなんか小さくなってね?