第162話 決裂
ダクトと二手三手と剣劇を繰り広げたゲイルの瞳が、大きく見開かれた。
「……きみが、ダクトか。本代のナンバーツー……!」
僅か数手であっても、自分の眼前にいる人間が“ただの人間”ではないことがありありと感じ取れたのだろう。
記憶の中から、それにふさわしい人物の名前が導き出されたらしい。
ダクトはそれに答えない。俺が話しかければ答えてくれるかもしれないが、少なくとも戦っている相手とは会話しないモードに入った様子。
――ゲイルとダクトの戦いは、ほぼ拮抗している。
いや、ただの人間であるはずのダクトの実力に驚いているせいもあるかもしれないが、ゲイルが押されていると言ってもいいかもしれない。
それを覆す可能性があるとすれば……やはり、緋翼だろう。
緋翼によってダクトが思わぬ一手を受けないようにするためには……俺が、ゲイルの緋翼を奪うしかない。
できるはずだ。俺の緋翼は、ゲイルのものよりも上等なはずだから。
ゲイルの背後から、緋翼を触手のように伸ばしていく。
これで四肢を拘束して、そのまま緋翼も奪ってやる。
だが、ゲイルの左肩あたりに巻き付こうとした触手は、バッサリと斬り裂かれて空気に溶けていく。
「なにッ……」
斬り裂いたのは、ゲイルの右の剣。湾曲した、肉厚の刃だ。
緋翼が斬り裂かれること自体は、想定の範囲内だ。
だが、その前の一瞬、俺の緋翼は確かにゲイルに触れていたはずなのに…………。
「緋翼を、吸収できねェ……!?」
俺の緋翼より、ゲイルの緋翼の方が格が高くなっている? 違う、だとしたら俺の緋翼が逆に吸収されているはずだ。
ならば、拮抗している? それも、違う……と思う。
俺の緋翼が、何か同種の力とかち合ったような感覚は無かった。
だとすると……。
――ゲイルの緋翼の方から……避けた……のか?
見れば、ゲイルはダクトと斬り結んでいる間、異様なまでに緋翼を節約している。
それが力の温存だけではないとするなら……。
もう一度緋翼を伸ばし、それが断ち切られ、確信を抱く。
俺の緋翼は、劣っていない。間違いなく、格上なんだ。
だが、ゲイルは類まれなる戦闘センスを発揮して、自分の緋翼と俺の緋翼が決して触れ合わないようにしている。
一瞬だけ剣に緋翼を纏わせ、ダクトに対処したかと思えば……次の瞬間にはそれを完全に体内へと収め、素の剣で俺の緋翼を斬り裂いている。
――背中に目でもついてやがるのか……!?
ズザザ、と音を立てながら、ゲイルの剣に弾き飛ばされたダクトが俺の隣に後退してきた。
「つっええな。アニマの戦士ってのは、全員こうも強いのか?」
「いや、ゲイルが特別強いだけだと思う。神童なんだよ、あいつ」
「神童、ね……二十歳過ぎればただの人、とは行かなかったか」
ダクトの言う言葉の意味は俺には分からなかった。
だが、ゲイルの動きは……策は読めた気がする。
「あいつ、俺達が同時に攻撃を仕掛けられないように、同士討ちを狙った立ち回りをしてるんだ」
「それは分かってる。それでも、お前が緋翼を使えば、俺には当たらないように攻撃できると思ったんだが……」
「――それが無理だったんだ。ダクトに向かっては緋翼を使うけど、俺の緋翼が近づいた時には、あいつはもう緋翼を格納してる。意味わかんねェくらいの早業だよ」
そりゃあ怪物だ、と吐き捨てつつ、ダクトは唇をペロリと舐めた。見れば、少し切ってしまっているらしく、口の端を血が流れている。
「……俺一人で、できるところまでやってみる」
言うと、ダクトは頷いてくれた。
「一緒に戦ってるフリだけしといてやるよ」
……それが最善のはずだ。
俺がゲイルと一対一で戦えば、ゲイルは緋翼を使うことが出来ない。
単純な剣技の腕を競ってやる必要はない。俺は緋翼を使うことができるのだから。
そして、ダクトには隙を窺って攻撃を仕掛けようとしているフリをしてもらう。そうすれば、ナインテイルは不用意に攻撃を仕掛けられない。
勿論、本当に大きな隙が出来たなら、ダクトにトドメを持って行ってもらっても構わないワケだしな。
――俺は力比べがしたい訳じゃない。ゲイルを死なせないために、誰の力でも、何の力でも借りてやる。
ゲイルへと歩みを進めながら、俺は地面から拾い上げていた、二つの軽銀のシャベルへと緋翼を纏わせた。雪かきの為に、アシュリーが用意したものだ。
こんなおもちゃでも、なにも芯がないよりは、ずっといい。
「……おまえが俺に勝てるとでも……? 剣術だって、俺の見様見真似じゃないか」
――その通りだ。
俺が手癖のままに武器を生み出して戦う時は。いや、半ば正気を失って暴れ回っている時も。緋翼で双剣を形作って戦うのは、眼前の幼馴染の強さに憧れたからだ。
「俺一人で勝つ必要なんて、ないだろ。俺の仲間たちの力は、俺の一部だ」
「……それ、自分で言ってて恥ずかしいと思わないのか」
「思わねェな……全くもって!!」
ゲイルの正面に躍りかかって、両側から緋刃を叩きつける。
向こうの双剣とかち合うが、シャベルを包んだ緋翼のおかげで、音も衝撃も殆どない。
ただ、不思議と勢いがそこで止まる感覚だ。いや、こんなところで……止まってたまるか。
「この……馬鹿力が!!」
そのまま力押しでゲイルの態勢を崩そうとしていると、ふっと反発していた力が消え、前方に倒れそうになる。
だが、それくらい想定している。相手方が急に力を抜いたり、その場から掻き消えたりして。
自分の勢いを殺せず、そのまま地面に突っ伏すなんて……そんなダセェことには、もうならねェ。
背中から鳥類の翼のように緋翼を噴出させていた。それを強く羽ばたかせることで、俺の身体はバランスを取り戻す。
ついでに、その翼をただ消すのではなく、後退したゲイルに向けて百の礫として発射する。
だが、それは防がれた。ゲイルは左の剣をその場に落とすと、右手の剣を両手で持ち、身体の前で回転させた。
――その動きは……!
青髪のアニマの技に似ている……いや、同じものか?
剣に絡めとられるように俺の放った緋翼が受け止められていく。そのまま……ゲイルのものにされるのか!?
勢いさえ殺すことが出来れば……いや、俺から離すことが出来れば……か? 俺の緋翼は、俺より低位の緋翼しか持たない者にも奪われてしまう……そういうことなのか?
わからない。確信は持てない。だが、そうだとすれば……近づいて、直接攻撃することが最善のはずだ。
丁度、ゲイルは左の剣を手放している。ここで全力の一撃を放てば!
「ッズァアッッ!!」
再び、両手の刃を合わせるように持ち、一度に叩きつける。大きく、胴を薙ぐような斬撃。
躱しきるのは難しいだろう。一本しかない剣で、防御の構えを取るしかない……!
ゲイルの右の剣が半ばから砕ける。飛び退りながらそれを放り捨て、ゲイルは左手を振り払った。
すると、俺の近くに落ちていたゲイルの左の剣――湾曲した、相手の防御を貫くための曲剣――が宙に浮いて、ゲイルの手の中へ飛んでいく。
「チッ……!」
逃した。咄嗟にそれを掴むことができなかった。ニルドリルを思い出す技だ。だが、きっと仕組みは違う。
ゲイルのヤツ、左の剣を地面に落とした時から、こっそりと緋翼を伸ばして自分と剣を繋いでおいたんだ。
その緋翼によってリンクした部分に俺の緋翼が触れていれば、妨害できたはずなのに……それをさせなかったのが、ゲイルの巧みな立ち回りということか。
だけど、その残った曲剣は、耐久性に優れたものじゃないだろう。もう、まともに防御は出来ないはずだ。
そう思いながら左手で右肩を狙うが、跳ね上がったゲイルの右手によって防がれる……!
右手には何も持っていなかった……はずなのに! ゲイルの右手に出現した漆黒の刃は……緋刃なのか?
なぜ、俺の緋翼と拮抗したんだ。
「……これは、おまえから奪った緋翼だ」
俺の疑問に答えるように、呟きと共に放たれた刺突が、俺の脇腹を貫いていた。
「がはッ……」
俺から奪った……さっきの、アレでか……!?
「――レンドウッ!!」
その時、弾丸のように飛び出してきたカーリーの蹴りが、ゲイルを大きく弾き飛ばす。
ふらついたゲイルが体勢を立て直すより先に、ゲイルの左の肘より先が、光に包まれた。
「ああああああッ!!」
世界が白く染め上げられたかと勘違いするその雷撃のような力は、リバイアの放った魔法だ。
「バ――くッ」
バカヤロウ、と言いかけて、脇腹の痛みによってそれは言葉にならなかった。そのまま膝をついてしまう。
勿論、リバイアが俺を護ろうとして攻撃を仕掛けたのは分かる。だが、それはゲイルを殺し得る力だ……!
だが、結論から言えばゲイルの左腕は無事だった。
緋翼に包まれ、黒く変色していた左腕が、元の色を取り戻す。
ヴィクターさんが見せた“先行する治癒”……ゲイルもそれが使えるのか。
「――人を呼んでくる」
アシュリーの声がして、足音が遠ざかっていく。
「ゲイル君……きみとはここまでの道のりで、結構仲良くなれたと思っていたけど」
レイスが俺の前に立ち、右手に持った短剣で左の掌を切ったのか。レイスの周囲に白い光が漂い始める。
「これ以上は見過ごせないよ。君を無力化させてもらう」
それを憎々し気に見つめるゲイル。俺から奪った緋翼であっても、レイスには通用しないだろうと……まるでそれが分かっているかのように見えた。
「――お前には昔から、人たらしの才能があった。記憶を失ってからは鳴りを潜めたと思っていたが……。あなた方にも覚えがあるのでは? レンドウは、周囲の者を惹きつける何かを持っている。それこそが指導者としての資質だと言うなら……人心を狂わせる元凶を、この俺が断つ!」
幼馴染の口から、まるで俺が怪物かのような物言いをされ、心を指されたような心地になる。
怒りより、深い悲しみが身を縛ろうとする。
「――何をしているの!?」
階段を全段抜かしでもしたのか? そう思わせる程の勢いで、金色の髪を持つ女が舞い降りた。
「ゲイルさん……! ……が、レンドウを……!?」
漆黒の翼をはためかせ、レイスの近くに降り立ったマリアンネは、周囲の状況を確認して、愕然としたようだった。
「――マリアンネか。お前なら、俺がこういう行動に出ると、分かっていたんじゃないのか?」
「分かるはずないでしょう! どうしてこんな……劫火様の元へ、敵の首でも持って帰ろうと思ったの!? こんな……自分の命を捨てるような真似を!」
そうだそうだ。もっと言ってやれ。
神童だなんだと持て囃され続けた男が、何を勘違いしたのか。多勢に勝てるワケねェだろってな。
それに、ただ多勢であるだけじゃない。
この場に揃った面子は、強すぎた。
「……それに関しては、認めざると得ない。俺は……あなたたちの力量を見誤りすぎていたようだ」
天賦の才を持つ故の、盲目だったのだろうか。
ゲイルは、自分より強いものの存在に慣れていなかった…………そういうことなのだろう。
マリアンネが手をかざすと、ゲイルの身体が僅かに地面に沈み込んだ。彼女の力だ。
対象を影の中に閉じ込める。今までは影を伝って物体を移動させたりしていたが……その空間にあるものを自在に動かせるというならば、逆にその場に縫い留めることも可能なのだろう。
強い。使い様によっては、幾らでも応用が利きそうだ。
だが、マリアンネは膝をついた。ゲイルの足を拘束する黒翼も、少しずつ小さくなっていく。
……そうか、マリアンネは太陽の下ではまともに活動できないんだ。今は慌てて出てきたのか、フードすら被っていない。
「フェリス、無理をしないで」
レイスはそう優しく声を掛けつつ、ゲイルに近づいていく。そうして、ゲイルの両肩に手を置いた。
マリアンネの代わりにゲイルを拘束しようというのだろう。ゲイルの身体を包むように、白い光が展開されていく。
足音が聴こえる。振り返ると、ナインテイルが俺の後ろにいた。
恐れのようなものを感じ、反射的に身をすくませるも……魔王は、優しく俺の肩に手を置いた。
「安心せい、今はもう冷静じゃ。……心配させてすまなかったな」
俺がゲイルを護るために特攻を仕掛けたことは、どうやらお見通しらしかった。
「ぬしの大切な家族なのだろう。いきなり手を出したりはせぬ」
ナインテイルが俺の脇腹の前に手をかざすと、緑色の光が発生して、すぐに出血が止まった。
千切れた肉と、露わになった骨はそのままだけど……うっ、自分でも見ていたくはない。
「この程度の怪我であれば、おぬしであれば自然治癒もできよう。そこのウサ耳娘よ、血を分けてやれ」
「――は、はいっ」
ナインテイルに呼ばれ、カーリーが慌てたように走り寄って来る。
手慣れた様子で首元を露わにするが、俺は即座にそれに被り付くことに抵抗を覚えた。
……なんとなく、ゲイルに見られることが嫌だったんだ。いや、本当は誰に見られるのも嫌なんだが。
少しして、そんな俺の様子に気づいたのか、魔王がコートを広げて、俺とカーリーを包み込んで隠すようにしてくれた。
……ありがとうございます。そう軽く頭を下げてから、俺はカーリーと血液を交換し始めた。
「――随分と、染められちまったらしいな、レンドウ」
そんな言葉を掛けられたのは、回復が終わって、立ち上がった頃だった。
「……前の俺と、変わっちまったって言いたいんだろ? あいにくだけど、俺はそれの何が悪いのか分からねェんだよな」
レイスの白い力によって拘束され、膝をついた状態で動けないまま、ゲイルは俺を睨みつけた。
その視線を、真っすぐに受け止める。嘘だ、正直、時々気圧されて視線を外してしまう。
それでも、何度でも見つめ返してやる。
「今の自分が、人間たちによって洗脳された姿だとは思わないのか?」
「洗脳と教育は紙一重だって言うだろ。生き物は一緒に暮らしている者同士、お互いに多かれ少なかれ洗脳し合いながら生きてるもんなんだってさ。それに付け加えるなら、俺は人間界にいた期間より、魔王城で暮らしてた期間の方が、もう長いんだぜ」
「そう変わらないだろう。同族のことだけを想って行動していた時とは違い、甘い考えに絆され、お前は博愛主義者になりかけている」
「別に博愛主義者じゃねェよ。俺が“仲間”だと思った相手だけを護りたいと思うのは、昔と何ら変わっちゃいねェ。ただ、仲間だと思える範囲が……種族を越えただけだ」
「なら、見ず知らずの人間に危機が迫っていた場合は……おまえは見捨てられるのか?」
「そりゃ……その時になって見ないと分からないだろ」
嘘だ。そうは行ったが、俺はきっと助けようとしてしまうだろう。
自分の手の届く範囲で、ヒトの不幸を減らそうとして何が悪い。
ゲイルにとっては、俺が人間のために動くことそのものが、アニマに対する裏切りのように感じられるのかもしれないが……。
「……だったらゲイル、お前こそどうなんだよ。本心からルノードの言うことに賛同して、人間を滅ぼすことが正義だと思ってるのか?」
「正義だとは言っていない。ただ、種族の将来のことを思えば、最早そうするしかないというだけだ。さっきも言っただろう」
「だったら――、」
「だったらどうだと言うんだ、おまえは! ――この世界で! ……一つの首都を滅ぼした魔人が、この先受け入れられることがあると思っているのか!?」
アロンデイテルの首都、シルクレイズを焼き尽くした炎竜ルノードと、その配下であるアニマたち。
万単位の人間の命を奪ったそれを……人間たちが許せる日が来るとは、確かに俺も思えない。
だからと言って、そのどちらかが滅びる必要性があるとも思わない。
せめて、両者が不干渉を貫ける世界を目指して、行動するべきじゃないのか。
「…………お前のその怒りは、アニマの将来を憂いているからじゃねェのかよ。だったら、自分たちをそんな状況に追い込んだルノードを一番に憎むべきだろう」
「憎んでどうなる。あの方以外にアニマを護り続けられる者はいない。あの方が悪だろうと、俺ら全員が悪に染まろうと、里の皆が生き残る道を選ぶ。それだけだ」
「だったら、俺たち全員で力を合わせてさ。まずは一旦ルノードを止めて、それから……全部の国に説明して周ろうぜ」
「……なんだと?」
「アラロマフ・ドール。デル。ガイア。レピアータ。イーストシェイド。サンスタード。エクリプス。それに、アロンデイテル。一つずつ、全ての国家に事情を説明して、分かってもらうんだよ。自分たちは本当は人間と争いたくなんてないんだって。可能な範囲で償いはするけど、種族の存続だけは許してくれって。他ならぬ“焦土の魔王”を止めたっていう実績があれば、話を聞こうって思ってくれるヤツらもきっといるはずだ」
数秒の間、呆けたように俺を見上げていたゲイルだが、「はっ」と自嘲的な笑みを浮かべると、直ぐに剣呑な瞳を取り戻した。
「夢物語だな。行きつく先はアニマが人間の実験動物としてのみ生きながらえる世界か。そもそも、劫火に勝てる道理なんてないっていうのに」
「そうか? 俺は夢物語だとは思わないね。だってお前、「この場にいる半数は道連れにしてみせる」とか言ってたけど、その見立てだって少しも当たってねェじゃん」
俺がそう言うと、ゲイルは歯噛みした。
「お前たちにも想像できない力が、俺達にはある。大丈夫だ、絶対に劫火だって倒せる」
劫火は俺が倒す。そう言い切ってやれないことが少しだけ情けないが、俺はもう、無駄に背伸びをしたりしない。
「付き合いきれないな。……もういい、…………殺してくれ」
突然、声のトーンが俺に向けたものとは異なることに気づいた時には、俺の隣には魔王がいた。
心臓が跳ね上がりそうになるが、だけど、大丈夫なんだよな?
さっきの言葉を信じるなら、魔王ナインテイルは。
「世界を知らぬわらべを、この場で摘み取るのは忍びない。……何度でも挑んで来るがいい。ぬしとは、いつかもう一度話すことを楽しみにしたい」
そう言って、ゲイルの開放を命じたのだった。
ゲイルは天才なので、人間であるはずのダクトの実力に驚きつつも、隙を突かれずにいることができました。これがゲイル以外のアニマであれば、驚いた時点で敗北していたでしょう。
人間界の情勢についての情報共有がされていないわけではありませんが、アニマ達の間では、まだまだ人間に対しての油断があるようです。人間界に来たばかりのレンドウをイメージしてもらうと分かり易いのかな、と思います。