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第一話(前編) 異世界転生

第一話なので少し長め?になっています。

何卒お読みください。

「くっそおおおぉぉ」 


「後もう少しだったのに…」


 少年の悲痛な叫び声が部屋に満ちる。彼の名前は秋人だ。

 高校に入学する前の春休み。

 彼はこうしてゲーム三昧の生活を送っていた。

 アキトはパソコンに向き合いながら、かれこれ3時間ぶっ通しでネットゲームをしている。


 ―――やる気無くなったな…


「散歩にでも行こう…」


 そういうと、アキトは部屋から出―――なかった。


「危なかった…」


「遠征に行かせないと…」


 どうやら、ゲームの話だろうか。


「よし、行こう」


 数分後、作業を終え、今度こそ、アキトは部屋から出て、靴を履き、外に出る。


「いい空気だなあ」


 アキトは深呼吸をして、のびをすると散歩に出た。

 彼のお気に入りのコースは近所の川原を通るコースだ。


「おお!今年も咲いてる!」


 目の前にはたくさん早咲きの桜が所狭しと満開の花を咲かせていた。

 彼は近くの桜がの根本に座ると空を見上げた。

 快晴の青い空。遠くには広大で巨大な山々がそびえたっていた。


 ―――あんなところに建物なんてあったかな。


 アキトは山にある白い建物を見て不思議に思った。


「教会のような感じがするけど遠いしな」

 アキトは2.0の視力の目をフルに使い凝視する。


「うん、行ってみようかな」


 そういうと、家に一旦帰り、色々用意をして自転車を3キロほど先の山に向かって走らせた。


「結構、遠いな」


 水筒にはいったお茶を飲み、一服する。

 気温もちょうど良く、風も適度に吹いているので、休憩後も順調に自転車を走らせる。

 山の麓に近づいてくると、白い建物が教会で合っていたことが確認できた。


「ついたーーー!」


 アキトは、山の麓に自転車を置くと、健脚な鍛えられた足で山を登っていく。

 中学校時代に陸上部に入っていた賜物だ。

 数分後、教会に着いた。


「すごい…………」


 アキトは圧倒的な建造美の前に息を飲む。

 美しい色とりどりのステンドグラスに金の鐘。真っ白な白い壁に青い屋根。日本ではあまり見ないTHE・教会という感じだ。


「ゲームの中の世界みたいだ」と、アキトは呟く。


 ―――こんなものが山奥にあるとは到底思えない。怪しい。怪しすぎる。


 アキトは危険を察知したのか、警戒の色が顔に浮かんで―――はいなかった。


「これは冒険の香りがする!待ってて聖女!」


 そういうと、アキトは警戒もせずに荘厳な造りの扉を勢い良く開けた。


「誰かいますかーーー。異世界に行きたいでーーーす」


 と、アキトはゲーム世界に憧れている健全なる男子らしいので異世界に行きたいと連呼する。

 異世界に連れていってくれる聖女がいそうだと彼のゲーム脳が告げているので隅々まで探したが、誰もいなかった。


「誰もいないなあ。ただの教会だったのかな」


 と、アキトが帰ろうとした時、教会の壇上に光の円柱がパアァと出現した。


 ―――キタコレ!中に入れば移動するやつだ!


 と、アキトは思う。と同時にジャンプして飛び込んだ。

 すると、アキトは光に包まれ別の空間に転送された。

 そこは地下室のような場所だった。


「うおおお!人生初転送!テンションあがる!」


 と、興奮しているアキトをジト目で見つめている少女がいた。


「さっきから何ですか?アキトさん」アキトは急な少女の出現に驚いていた。

 少女の外見は尖ったエルフような耳、整った顔、それ等に加え、少女の存在が神秘的なオーラを放っていた。


「というか、何で僕の名前を知っているのですか?」


 アキトは不思議に思う。


「何故かと言うと私はこの場所の管理人ですし、アキトさんは死んでしまったので分かるのです」


「えっ!?…」


 アキトは驚嘆の声を漏らした。


「どういうことですか!?僕は死んだんですか?」

 アキトが少女に聞いた。


「はい。アキトさんが転送ゲートを通ったからです。説明すると、アキトさんがいた世界からこちらの世界に来ようとすると世界が違うのでどうしても死んでしまうのです」


「………………」


 アキトは持ち前のゲーム脳で徐々に現実を理解してきたのと同時に憤りを覚えた。


 アキトが怒号を飛ばそうとした瞬間、少女が口を開いた。


「ですが、アキトさんには選択肢が二つ残っています」


「それはこのまま死ぬことと…」


「異世界、つまり、こちら側の世界で転生して第二の人生を送ることです」


「おっ!…」


 アキトは異世界に転生というキーワードに食いついている様子だ。


「後者の選択肢を選ぶと今の記憶や外見ををそのままに転生する事が出来ますよ」


「まあ、赤ちゃんの時から再び生きなければいけませんが」

 と、少女が言う。


「僕を転生させてください!」

 アキトは即決して言った。


「いいのですか?」

 少女が聞くと、アキトは答えた。


「はい!僕の夢ですから」


「そうなんですか。ではいきますよ」


「転生のゲートよ。開け」


 少女が言うと、地面から緑色の木で作られた扉が出現した。


「頑張ってください」

 そう少女が言う。


「うん、行ってくるよ」


「異世界で最強の冒険者になってやる!」


 アキトはそういうと心の中で今まで育ててくれた両親に感謝し、異世界に期待を抱きながら、光溢れる扉の中に入っていった。

初めて書いたので面白くないかもしれません。是非レビューをお願いします。

誤字脱字があるかもしれません。

学生なので更新ペースが不確かなのですができるだけ早いペースで投稿します。

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