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勇者ソルト&魔法少女ペッパー  作者: 西東さっと
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第2話 魔法少女

魔法少女ペッパーの 初登場回です。

そして、勇者ソルトとの初めての出会いの回でもあります。

魔法少女ペッパーがどんなキャラなのか、このお話をきっかけに少しずつ知っていただけたら、有り難いです。

宜しくお願いします!

第2話

魔法少女



「~~♪~♪~~~♪」


少女は鼻歌を奏でながら箒を模した不思議な白い機械(マシーン)に跨がり、空を飛んでいた。

その少女は青いロングストレートヘアに黄色の瞳をしていた。

頭にはネコ耳のようなものが付いたとんがり帽子を被り、全身を白とピンクのロリータファッションで包んでいた。


そう、彼女こそこの街の平和を守る戦士...

少女の紹介をしようとしたその刹那、彼女の声がどこからともなく流れ込んできた。


(魔王的(まおうてき)魔法美少女風(まほうびしょうじょふう)竜天使(りゅうてんし)魔法少々(まほうしょうしょう)少女(しょうじょ)ペッパー・ホニャララ・ハンライス・カラアゲ・ナナメヨ・ンジュウゴド・トリアエズ・ダラダラ・シテイ・タ・イーよ!!)


えっ?としか言いようが無い。

この声がどこから流れているのか、まったくの謎である。

...先ずは気を取り直して紹介の続きと行こう!

因みに、彼女の名前は長いし、区切りがおかしく、めんどくさいのでこれより「ペッパー」と呼ぶことにする。


ペッパーの正体は...


(私の正体?知りたい?...じゃあ、あなたにだけ特別に、教えてア・ゲ・ル!)


少しは自重しろよ...とツッコミたくなる。正直に言おう!一瞬だが、かなりウザかった。

彼女の正体は、現役の中学2年生の14歳...


(私、魔王的魔法美少女風竜天使魔法少々少女ペッパー・以下略こと、木部昌子(きべしょうこ)はある日、ドラゴン型サイボーグ天使アックマンが落としたペンライト式変身アイテムを偶然拾ったの。そしたら、かくかくしかじかで魔法少女になっちゃって...もう、たいへ~ん!)


何一人で暴走してるのかよく分からないが、とりあえず、彼女の正体は現役女子中学生の木部昌子だ。


(今日も明日も明後日もストレスはっ...平和を守るために怪人をやっつけるぞー!!)


今、一瞬だがストレス発散と言ってしまいそうになったペッパーであった。


「はぁ...疲れたぁ...。」


ペッパーはため息を一つ、その体から外界へ解き放った。


「それにしても、今日の怪人もキモかったなぁ。海パン一丁で顔がハンバーガーってマジウケるwww」


少女は本日行われた闘いを思い出しながら、滑稽(こっけい)極まりない怪人を鼻で笑った。


「散るときも相変わらず情けない声だったわね。」


少女が怪人に完全勝利した余韻に浸っていると、唐突に叫び声が彼女の耳に届いた。


「ぁぁあああ...」

「そうそう、こんな感じ......って、えぇっ!」


驚いたペッパーが上を見上げると、某超有名RPGの旅立つ際の初期装備に似た水色の衣装を身に(まと)った一人の男が落ちて来た。


事故るのを防ぐためその場で止まり、目の前で落ちていくその男を見流した。

口をあんぐりと開け、目を見開き落下の様子を眺めていた。


数秒たった頃、ペッパーははっとした。


「やばっ!!」


急いで助けなければと言う気持ちはあった。

だが、それよりもここで見殺しにしたらどんな批難を浴びせられるか分からない恐怖心が頭をよぎった。

とどのつまり、ペッパーは世間体を誰よりも気にする魔法少女であるのだ。


ほうき型マシーンをフルスロットルで飛ばす。


「間に合えぇぇぇぇ!!!」


気合いを入れて手を伸ばす彼女。

なんとか、その男を捉えたが(ほうき)は重さに耐えきれるわけもなかった。


「きゃあぁぁぁっ!」


そして、よろめきながら山奥へと流れ落ちた。








いかがだったでしょうか?

キャラクターはこれから増えていく予定です。

勇者と魔法少女の共闘も書く予定ですが、

コメディ要素も出来る限り多く、盛り込んで行こうと考えています!


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