4限目 家庭科
更新遅くてすみません!
今日の授業ではカレーを作るのだが、一班四人で組むように言われたのだが、うちのクラスは奇数だから、三人の班が出来てしまう。
そして、それが俺達だった。
俺とCは、クラスの生贄となったのだ。
Bという魔物に対して………………
「そぉぉぉぉぉぉぉぉいぃぃぃいい!!!!!」
「ズパッッ!」
「く、浅いか……!」
「だが、これで決めてやるっ!
うぉぉぉおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!
ザシュッッッ!!!!!!」
「ウルセーーーー!!!!
黙って人参切れねーのか!」
Bが人参と永遠に謎の寸劇を大声で繰り広げているため、うるさいから止めた。
というよりも、周りの班からの視線が辛かった。
効果音も自分でやるあたりにヤバさを感じます。。。。
「いや、静かに切って何が楽しいんだよ。」
「楽しい=叫ぶなのか、お前の中では?
それはヤバいな。とてもヤバい。」
「や、やめてあげなよ、A君。B君は残念なくらいに、ば、バカだから、大声出すだけで楽しいんだから………」
「あぁ、なるほど」
「おい、C、お前1限目のこと根に持ってんだろ?」
「B君、調理中だから黙って」
Cに1限の後に『愛を語る者』と呼ばれたことを結構根に持ってるみたいだな。
でも、俺に当たってこないなら別にいいか。
「A君、何止まってんの?
働け。」
「ごめんなさい。」
やっぱ、俺にも怒ってた。。。
なんとかカレーが完成したのだが、Bが終始うるさかった。
作りながら叫び出したり、歌いだしたり、踊り出したりしたが、毎回Cがそれを止めた。
というより、先生に見えないように包丁を突きつけた。。。それも、アイドル並みの笑顔で。。。
彼もやはりヤバい。
「まあ、完成したから食おうぜ!」
「おっし、ランチタイムだ!」
辺りを見ると、他の班もまばらに完成し、食べ始めていた。
俺たちは調理室の隣にある試食室のテーブルについた。
「「「いただきまーす」」」
3人が同時にカレーを口に運んだ。
「うめーーーーーーーーー!!!」
Bが美味しさのあまりに叫んだが、、、、
「……………おい、犯人はお前か?」
「B君、君何してくれてんの?」
美味いと思ったのはBだけだ。
何故か、ピリッとくる辛さを期待してたのに、口いっぱいに広がるのはとてつもない甘さ。
ただ、それだけだった。
俺とCは、このカレーっぽい激甘の何かを食べることは出来ない。
つまり、Bが勝手にアレンジして、甘党にだけ優しいカレーにしやがった!
そう、中辛を勝手に甘口を通りこして、激甘にしやがった!
「おい、これどーすんだよ!?」
「こ、こんな甘いの食べられないよ!」
「いや、俺が全部食べるから残していいよ?」
「C、学食行こうぜ?早くしないと売り切れちまうからな。」
「そうだね、A君」
「あ、B!お前勝手なことしたんだから、一人で後片付けしろよ?」
「おい、さすがにそれは酷くねーか!?」
「俺たちは、お前のせいで昼飯買うはめになったんだが?」
それだけ言い残して、俺とCは試食室を後にした。
Bは何も言わなかった。。。。