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「僕」物語  作者: 津田椿
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ペットの不条理

 物語性がかなり薄いと思うけど、しかも、投稿する頻度は低いだろうけど、作者のふと思ったことを吐き出します。

 ペットは、誰かが訂正したり否定するまでもなく、人間に飼われている。

 愛玩のため。

 警備のため。

 数えきれない理由があるんだ。

 例えば犬。

 例えば猫。

 例えば兎。

 いや、まあ。その気になれば、絶滅危惧種でも無い限り、動物をペットにするのは可能なのかも。どんなに危険でも構わない。愛でも持って、育ててやればいい。ワニでもなんでも構わない。


 でもやっぱり、人間は、人間の都合だけでペットを飼育してるんだ。

 番犬として、屈強そうな犬を飼育する人は良い例じゃないかな? 不審者じゃなくとも吠えるだろう。はたから見たら、馬鹿みたいに吠え散らかす猛犬。散歩も一苦労。顔見知りじゃない人間が通りすがれば即吠える。

 だってそれは、「危険だ」と犬が警告を発するから。見知らぬ人間=危険だと認識して、飼い主に勧告するんだ。

 なのに、大馬鹿の飼い主は吠える犬をなだめて、「危険な人」に軽く謝罪する。人間の都合とか、体裁とかを気にして。挙句の果てに、犬に、静かな説教を喰らわせる。僕の知り合いは、何故か犬の頭を叩いて調教する。

 恩知らずで、情け知らずで、無知な人間。



「だって、猫可愛いじゃん」だってさ。

 可愛いから飼育する。あまりに短絡。端的。雑味のない目的だよ。愛くるしい子猫を飼っているんだね、君は。

 だったら野良猫はどうだい? 片田舎に行けば、二日に一度は出逢えるよ。可愛さよりもたくましさが目立つ、格好いい野生動物に逢える。

 それはどう? 「格好いい」ってのは「可愛い」のと同じくらい、立派な褒め言葉だと思えるんだけれどね。

 野良猫と飼い猫は全く違うらしい。

 何が?

 何が違う?

 従順に、飼い主に寄り添って、餌を貰う猫。

 自立的に生きて、餌を求めて歩く猫。

 カッコいいじゃん。一匹狼なんて言うけれど、一匹猫とは言わない。


「そんな格好いい猫を、君たちはイジメるんだよね」


 小汚い野良猫を見つけて、カメラを回すんだろう。

 虐待した猫の姿をダイジェスト調にまとめて、動画にでもするんだろう。

 

 本当なら、猫が野良である。それが本来の姿なんだ。

 なのに誰もが、それを疑問に思って、捕獲する。猫にとっては拷問的な仕置をするんだろう。人間の都合だけでことを運ぶ。猫の都合なんて完全無視で。

 むしゃくしゃするから殺す?

 動画サイトに投稿するために殺す?

 無意味にいたぶる?

 ただ、野良動物がそこにいるから、なんとなく邪魔だから。


 ペットを「家族」として迎え入れる癖に。

 飽きたら、その家族を捨てるんだ。

 非常識だとは思わない?

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