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短編集 星空と影

グッドラック ―星と見る夢―

作者: 星影さき

くるくると 止まることなく世界はめぐる

この先 君が消えようと


言葉は溢れむせ返る

無限に広がるこの世界

僕はひとり 耳を塞いだ


君との別れの音なんて

一瞬たりとも聞きたくないんだ



永遠なんて どこにもない

出会いと別れ

必然 自然

逃れられない このループ


確かなものなど

存在しない

形あろうと なかろうと

いずれは朽ちて どこかに還る


そんなことなどわかってる

幼い頃から知っている




くるくると世界はめぐり 時を重ねた

有限 朧なこの世界


巻き戻せないことを知った時

時の限りを知った時

君との時間を想う時


ほんの些細なことでさえ

貴重だったとわかるんだ


せめて最後は笑顔を君に



想いを乗せて 君は旅立つ


朝は夜 夜は朝の手を取り

無限の唄を紡いでいく



去りゆく背中に 両手を振った

君の不安を消し去るために


暗闇恐れず突き進め

輝く未来へ飛んで行け


叫び続けて 声も涸れる




優しい君は 光に溶けて

君の姿は見えなくなった


別れの音は 聞こえない


静かに目を閉じ 夜空を見上げる



くるくるめぐるこの世界


一周回って いつの日か

いつもと変わらぬ笑顔の君に

また逢える日が来るように……


そんな夢を 星に願うよ

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― 新着の感想 ―
[一言] こんな詩も書くのか。 私、こういうの書けないから尊敬する。 切なくて、でも優しくて。 短編ひとつ浮かんだ、ありがとう(笑)
[良い点] >君との別れの音なんて >時の限りを知った時 僕、こういう表現好きですよ(≧ε≦)!
2014/11/01 05:54 退会済み
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