人物・用語紹介
この回は物語進行の流れとは関係ありません。
物語が進むに連れて、解説が更新されます。
主人公。
尼神翔也
本編の主人公、尼神家の長男。
何事にもそれなりの才能を示す少年で、勉学はイマイチだが運動能力は飛び抜けて高い。
幼い頃に父親を亡くしており、その影響か、かなり頑固な性格になってしまっている。
子供の頃から闘勇士の英雄として名を馳せた自身の父親に憧れを持ち、既に他界した父親の事を常に思っていたりと、自分の価値観の中心にはいつも父親が存在している。ある事件がきっかけで翔也のクラスに美由紀が転入してきてしまうが、闘勇士のことは隠すなど義理堅い性分もある。自分の周りで危険が起これば他人であろうとも助けに行く自己犠牲の塊の様な性格。その身に純白の光と翼を放つ謎の能力を宿しており、周りからは疑惑視されることが多い。美咲から何故か期待を寄せられており、何らかの特別な存在で在ることが示唆される。ミネルヴァからは《真実を紡ぐ者》と称された事も。
千堂朱里
当初の翔也の幼馴染で、翔也の支えとなっている少女。
何事にも温和に対処し、学校の人気者でもある。
翔也関連で神の事件に巻き込まれており、翔也はそれを申し訳なく思っている。
翔也の闘勇士転属の話のときは翔也を励まし、絶望しかけていた翔也を立ち直らせた。
闘勇士の学園に向かう為、学校の敷地を抜けようとする翔也にキスをして思いを告げる。
由真いわく『翔也の支えであり、ある意味では竜也の代わりともなる存在』と評している。由真によって魔術の世界に踏み込み、凄まじい才能を持つ事が判明する。
尼神竜也
翔也の父親で、尼神家の当主だった男。
世界的にも有名な闘勇士で、その名を知らぬ者はいないとまで言われた実力者。
まだ6歳だった翔也に『お前に守りたいものはあるか』と、言葉を残し、それが翔也自身を形作る土台とまでなっている。かつてルシフェルを『破壊した』英雄として有名だった、世界で最強のSSSクラスの闘勇士のひとり。
尼神由真
翔也の母親で、旧姓は橘。
三十四歳の美女。性格はお淑やかと思われているが、その実、かなりの切れ者且、ひねくれ者。
よく翔也をからかって遊んでいるが、翔也の支えとなっていることは間違いない。
翔也を学生結婚によって出産しているため、異様に年齢が若い。かつて闘勇士であったことが判明している。
尼神美咲
闘神明星学園の生徒会長で、学園に二人しかいないSSSランク級の闘勇士。その美貌と生徒全員に訳隔てなく接するその性格からか、学園のアイドル的位置を獲得している。更に尼神という姓を名乗っているが、翔也一家と何の関係があるかは不明。翔也について何か知っているようであり、かなりの曲者でもある。
日本最強のひとり、SSSランク級闘勇士でもある。容姿はかなり優れており、俗に言うトランジスターグラマー。
八尾柳美由紀
生徒会メンバーの生徒会書記を担当する生徒でSランク級の闘勇士。
鮮やかな金髪とその実力にはかなりの人気があり、男性よりも女性からの指示が厚い。生徒会メンバーの中で最も早く翔也に出会った人物であり、翔也に闘勇士への決意を与えた張本人。天上世界の影響を色濃く受け継いだ人間。
アレクサンドラ・ベックスフォード・オルランド
叙事詩、ローランの歌に登場する英雄の血統における正統後継者でAランク級の闘勇士。
一学年序列第一位であり、王具デュランダルを唯一行使する事ができる媒体魔術の使い手。強力な戦闘能力と、生まれ着いての能力により、将来有望な存在として世界的にも注目されている。翔也との戦闘を得て、翔也を気にかけるようになる。生徒会候補最有力生徒でもある。
白桃美里
一年序列第二位というアレクサンドラに続く強者。二位だけあって一般闘勇士とは一線を異にしており、その力は莫大な炎の力を生む。力の正体は『大天使ウリエル』の奇跡を担いし者である。七大天使の力を司る為、その強大な力を制御しきれない故に感情によって勝手に力が漏れ出してしまう。
夜道沙耶
一年Aクラス所属、思い込みが激しい為、Fクラスに対して剣呑なイメージを持っている。翔也や祐二とは仲が悪く、美里の悩みの種となる。その反面、魔術面においては凄まじい才能を持ち、太古の『星の監視者』たる『月女神』の加護を受けた《祝福されし者》。
工藤祐二
翔也の悪友ともいえる友で、誰よりも翔也のことを理解している張本人。Fクラスに在籍するがその能力的にはBクラスにも匹敵し、実力を隠したがっている。ハルバードの扱いが異常に上手く、学園でもトップクラスの重量武具操縦者でもあるため、同じ重量武具の使い手から尊敬の念を向けられているようである。魔術は不明で、真の実力も不明。
四十川大輔
生徒会メンバーのひとりで、十二使徒の一人。学園におけるSランク級の闘勇士。
雰囲気が不良のイメージが強い為、初めて会う人には感違いされやすく、本人のコンプレックスと化している。炎の魔術を得意とする。虚空幻想《魔竜聖骸》保持者。
水天寺華連
生徒会メンバーのひとりで、『星天の蒼王』の二つ名を持つ。学園における序列第三位でもある、SSランク級の闘勇士。
---------------------単語---------------------
『十二使徒』
世界の虚空幻想を保持する特殊な闘勇士の集団。
その誰もが特筆した実力者であり、異端の能力を行使できるため、世界最強の闘勇士達とも言われる。一人ひとりに第一から第十二までコードネームが与えられており、十二使徒としての公共の場での名称は其方の方が正しい。
大天使
神が創った強大な天使。第八弁天界を守護する者たちであり、創生の光の具現。
『霊具』
霊力を宿した武器の象徴。
太古より伝わる武器や道具であったり、長い時を過ごした道具などが変化して霊具になる。
『王具』
歴史上、大儀を成した人間や王、英雄などといった有名な人物が使用していた道具を指す。
その特性からか、珍しい能力や特性を持つ物が多く、これを宝として探しているトレジャーハンターの様な人間も居る。
『虚空幻想』
特定の人間が宿す『異能の力』。
その能力は個人個人によって全く異なり、様々な能力があるが、基本的には『個人の望む異能を世界に顕現させる』というもの。
『闘勇士』
神の奇跡に選ばれた者たち。己の魂と神話の奇跡とを融合させる事で顕現する闘思刃と、臨界点突破による神々の力の片鱗を振るう『神具』の二つの力を宿す事ができる。神性上位存在。
ランク制度。
Dランク
悪霊、魂といった類の悪戯だけを行う低位霊的存在。
Cランク
獣や空想の魔物などで祭られている動物霊的存在。
Bランク
伝説に登場する龍や各地方の神話や伝説に名を残す存在。
山や街のひとつなら軽く消し飛ばすことのできる力を持つ。
Aランク
伝説に語られるほどの莫大な力の持ち主。
神によって生み出された者すら居る。
Sランク
この世とは別の理を司る神々で、上位の闘勇士だけが討伐する事を許される存在。
一般的に神話に登場し、誰でも知るような有名な神ばかり。
SSランク
隔絶された世界の創造神話に登場するであろう存在で、太陽神などビッグネームの神がここに部類される。大陸ひとつを丸ごと吹き飛ばせる。
SSSランク
この世界の覇者にして絶対強者。人類の有史以来一度しか姿を現したことのない化け物。
世界の支配者たる力を持つ。
測定不能ランク
存在を否定された存在たち。人類が対抗すべきではない真なる神。例としてはアダムに智慧のみを食べさせた蛇や、世界の創造者たる『混沌主神』など別位相に住まう者達。
----------------------世界観---------------------
高天山
神奈川県における霊験地。
他の神々すら牽引し導いてしまうほどのエネルギーを持っており、世界のバランスを崩してしまう地域。明星学園が設立される理由ともなった山で、言い伝えでは神が眠るらしい。世界的に見てもトップクラスに強力な神力を宿している。
霊験地
霊的なものを引き寄せる性質を持つ土地。一般的には世界中に存在しており、その地点の近くに闘勇士関連の施設が建設される事がほとんど。日本の代表格は富士山だが、富士山は霊験地の中でも低レベルの為、監視は付いていない
『永久氷結回廊』
北極海の中心に存在する次元の狭間。
地球の自転エネルギーと、北極点との間の相互性により、何らかの作用を受けて顕現した。この狭間からは神々といった存在は現れないものの、この星の存在ではない異次元の魔物が偶に世界に現れるため、政府もこの地点には警戒態勢を強いている。それでも、高天山には届かない。
『竜協脈』
エベレスト山脈の頂上に存在する古びた協会。
かつては何らかの宗教の派閥が暮らしていたらしいが、今は廃れ、朽ちている。
その影響かは不明だが、何らかのエネルギーを受けた事で次元がねじれ異空間と化している。
『十字井戸』
エルサレムに存在する井戸。
その周囲には常に何らかのエネルギーが働き、人間は近づけないようになっている。そのエネルギーを無効化し、近づけるのは魔力に対応できる闘勇士のみ。
『蒼結柱』
ローマにある記念碑の一種だが、その実は神力エネルギーの結晶体。人々にとっては石の柱でしかないが、その物質はかりそめのもので本来は澄んだ蒼色をしている水晶で出来ている。霊験地の中では尤も安全なもので、近くに居る人間全てを祝福し、禍祓いと同じ効能を生み出せるために、観光地としてもかなり有名。
---------------------世界の神々---------------------
『天福王』
その名のとおり、天の王の位に在る天使の長で、かつて自らの兄であったルシフェルを地獄へと突き落とした張本人。宿す力は神に尤も近いといわれる存在。全ての天使の中で『神の宝物庫』の中の『救済の剣』へと『在らざる右手』をもって唯一触れる事を許された、SSランク級の神。
『炎天灰貴』
ユダヤを守護すると言われる守護天使でありながら大天の位にも座しているといわれる異端の天使で、エデンを守護する任を神より与えられたとも言われる。SSランク級の神
『暁王堕天神』
かつて尤も神に近い座にいながらも己の慢心によって堕天した天使と言われている。
神よりも人間を愛していた為、自分が神になる事でその愛すべき人間を更なる高みへと進化させようとして神に戦いを挑んだが敗北する。つまり、ルシフェルの堕天は己の慢心というよりも、人間に対する愛情が強い。尚、完全形態の場合はSSSクラスにも匹敵するらしい。
『崇拝値者』
俗称一般的な中級神を示す、この物語ではB~Aランク級の神々をさしている。
『穢忌神(堕神)』
何らかの理由で邪悪に染まった神の総称。