威力の出し方?思いっきりぶん殴ればいいのよ
いつも通りの天井が視界に入ってきた。
朝の支度を済ませて亜空間を開くとさっさと中に入った。
中に入るとすでに梛綺がいるようだ。
「あら、もうきていたのね。それともここで暮らしているのかしら?」
「まあ日によると言ったところだな。こちらの世界でも彼方の世界でも同じ家に入れるからな」
詩奈は梛綺のとなりに行くと座って抜刀して刀身のチェックを開始した。
隣では梛綺が同じことをしているようだ。
「やはり手入れは欠かせないな。例え使用回数が少なかろうと毎日抜刀して納刀してやらないとこいつが嫉妬してしまうからな」
「あなたも知っているのねその言い回しを。私たちも毎日欠かさずほとんど同じタイミングでやっているわ」
2つの刀身は刃こぼれなく曇りない美しいものとなっていた。
納刀をしてから鞘を取り外し、くまなく見始めた。
「あなたは興味ないかしら?刀を打つというのは」
「興味はそこまでないな。既に私にとって最高の一刀を所持しているからな」
「そう言われれば確かにそうね。私もこれ以上はないと思っているわ」
こんな感じで会話をしながらチェックを終了して立ち上がった。
「さて、今日は何をしようか」
準備運動をしながら梛綺がそう言った。
「とりあえずあなたの剣術が知りたいわ。どれぐらい前からやっているのかしら?」
「かなり前だ。前に戦った時にもしかしたらわかっただろうが私は刀での戦闘が主体だ。確かに大抵の武器を持たされてもちょっとは戦えるが実力がかなり落ちる」
「そういうことね。だとしたら基礎が足りていないわね」
そういうと詩奈はデバイスを操作して亜空間を開いた。
すると中から1人の少女が落ちてきた。
「どうしたの?急に呼んで」
「悪いわね。ちょっと基礎鍛錬を積みたいのだけれどもわからなくって呼んだわ」
「なるほどね。まあ私がやっているものでいいなら教えるよ」
「助かるわ」
どうやら基礎の化身かのような雪梛を召喚したようだ。
ちなみに雪梛について説明をしておくとただひたすらに基礎を鍛えて最強を目指している少女だよ。
「そしたらまずは素振りだね。私はあまり瞑想はしないタイプなんだ。というわけで今から20分間振っていくよ」
「思ったよりも短いのだな。私はてっきり1時間ほどやるのかと思っていたのだが」
「確かに短いよね。でもこれが一番いいと私は長年の成果で出てきたからね」
会話はその程度にして早速素振りが始まった。
全員で刀を振っているがタイミングや速度はもちろん全員バラバラで振っている。
あっという間に20分間が終了したが二人はかなり汗をかいていた。
「これはたしかに20分間がいいわね」
「慣れてないからだよ。慣れれば一瞬化のように感じるよ」
それを表すかのように雪梛は汗ひとつかいていないようだ。
「さて、そしたら次は力の使い方だね。質問だけどどうやって威力を出すか知っている?」
「思いっきりぶん殴れば解決よ」
「詩奈は昔からそうだよね。梛綺は?」
「そうだな…弛緩状態から一気に一瞬のみ力を一点で終結するということか?」
「流石は最強を目指しているだけあるね。今日はそのやり方を説明しよう」
そういって雪梛は伸びをした。
「まず私の筋力量を言っておこうか。刀だったりの獲物を使用しているからそこそこにはあるけど直径15センチの岩すら純粋な力では砕けない。だけど私は岩なら惑星規模にならなければたいてい破壊できる。ここで勘のいい奴は気づいただろうけど要は伝達効率を上げているんだよ。ここをおろそかにしている奴は9割9分の人間だね。実際詩奈はちょっと別問題だけど梛綺は力の変換ロスで85%程度は失っていると思うよ。現在私の変換効率はロス率10%。これで詩奈にちょっとは対抗できるぐらいの威力が出せる。話を戻そうか。ここのロスとはどのようなものを指すかだけどそこがちょっと難しい。まあせっかくだから簡略化せずに丁寧に話そうか。力を腕に込めると筋繊維の密度が上昇する。上昇する際に全繊維が一定方向に動くわけじゃない。ということは無駄な方向に進んでいる奴がいる分そこですでにロスが始まっている。ではまずそれをどうにかしていこうか。肉体を形成する物質の中には魔力が入れ込まれている。子の魔力は肉体の粒子同士の結合性を整えたりより強固なものとなるように調整しているんだ。要は魔力が流れていないと肉体は容易に崩れ去る。この辺は多分知っている内容かな?まあいいや。今の話の流れで把握したよね。体内に流れている自然魔力のほうは操作できないから自身で魔力を体内に流してそのロス率を極限まで減らす。これに関しては私もまだ完成形まで到達してないから地道にやっていこう。今回はこれぐらいにしておこうか。じゃあ10分程度やるよ」
そう言われて全員が開始した。
基本的には歩く、そして拳を突き出す。
この動作をただひたすらにやり続けるだけだ。
雪梛からはただの基礎動作と思えないような音が鳴り響いているが詩奈と梛綺からは音が聞こえない。
十分経ち終了した時には雪梛は少しだけ汗をかいていた。
「これで終了だよ。あとやりたいなら瞑想してもいいけど私はやらないからね」
「非常に勉強になった。ありがとう」
「同じ愚者として頑張ろうね」
そう言って雪梛は亜空間を開いて帰っていった。
ちなみに今回召喚された雪梛はあっちの雪梛の一閃の作者である雪梛ではなく別世界線時間軸の雪梛である。
なんでこんな表記にしているのかっちゅうたらこの先こんな感じのやつが現れる可能性があるからや。
こんにちは雪梛です。
ちょっと最後にわかりづらいかもしれない表記がありますがまあわからんでも大丈夫です。
同じ人間であるが同じ個体ではないと言った感じなのでね。
こっちでもついに長文解説が始まりましたね。
今回は短めでしたがまたどんどん記録更新されるでしょう。
てか私の書いている物語はどうしてこうも繋がってしまうのでしょうかね(すっとぼけ)
あと次回の更新文化祭の影響でちょっと遅れるかもですよろしくです
ではまた次回お会いしましょう!




