4話
コトヤ「でもお金がない」
シン「出世払いでいい。これを持っていけ」
コトヤ「これは?」
シン「この世界の通貨だ。3枚でご飯が食える。5枚あれば王都で宿場が獲れるだろう。王都の学園に入っちまえば全てがタダになる」
コトヤ「全てがタダ?」
シン「その分、倍率もたけぇ。お前が金を返すならそこに入るか、奴隷落ちするか。どっちがいい?」
コトヤ「そりゃ…学校の方が…」
シン「そう言うことだ。それじゃ行って来い」
コトヤ「どうやって?」
シン「明日朝から王都までの遠征隊が出る。お前はそれについて来い大丈夫だ。俺が隊長だ。話は通しておく」
コトヤ「寝場所は?」
シン「わかった!宿舎を貸すからそこで寝ろ!」
コトヤ「ありがと!」
シン「ったくよぉ」
―次の日―
コトヤ「シンさんおはようございます」
シン「あぁ、早いな」
コトヤ「なんか眠れなくて」
シン「まだ不安なのか?」
コトヤ「まぁね…」
シン「今日お前は新しい旅路に出る。昔のお前を忘れろとは言わん。ただ、昔のお前を超えろ」
コトヤ「うん!」
シン「よし、それじゃ出るか」
―
シン「お前らと同じ王都へ向かうやつが1人増えた。ユーリもカイジュも仲良くしろよな」
ユーリ「よろしくね!」
カイジュ「おう」
コトヤ「よろしく…」
カイジュ「なんだ、お前元気ねぇな」
ユーリ「朝だからしょうがないよ」
カイジュ「朝弱いのはお前だけじゃねぇのか」
コトヤ「アハハ…はぁ」