34話
クライの人形が動き出す。
人形を相手するのか、本体を相手するのか…思考は先ほど練っておいた。
コトヤ「燃えろ」コトヤ周囲に火が覆う。
人形は布製だった。火で燃えるなら降参してくれるだろうと…考えが甘かった。
人形は火を物ともせず。突っ込んでくる。
コトヤ「人形燃えるのが怖くないのか!」しゃがんで避け、火を消す。
人形を見ると人形が濡れていた。
クライ「魔法は一つ。だけじゃない…」
コトヤ「できるだけ人形には傷つけたくなかったんだけどな…」
コトヤは第二の選択肢をとる。
コトヤ「落ちろ」人形を落として戦力を落とそうという作戦。だが…
人形は沈みはするものの空中に漂っている。
コトヤ「おっかしいなぁ…」
グーイ「お前の魔法も万能ではないと言うことだ」
コトヤ「どうやらそうみたいですね」
クライ「終わり…?」
コトヤ「考える時間暮れたりする?」
クライ「そろそろここから降りたい…」顔を赤らめて俯く。
コトヤ「そうだよね、それじゃ“飛んでもらっていいかな”?」
クライの体が急激に後方へ飛び場外となる。
クライ「それは…ずるい…」
グーイ「場外負けはないがどうする?」
クライ「このままでいい…」
グーイ「それでは優勝者はコトヤだ」
まばらな拍手が起こる。卑怯な手だと思ったが、できるだけ女性を傷つけないようにしたつもりだったのだが、あまり評判は良くなかったようだった。
グーイ「それじゃ10分後ゼルとクライ、コトヤとデイガの、5・6回戦を行う。また見学者たちは私の元へ
集まるように」
―
コトヤ「クライさん、怪我してない?」
クライ「お尻…少し痛い…」
コトヤ「ごめんね、人形への対策不足で…」
クライ「大丈夫…次は負けない…」
コトヤ「次は人形に勝ってみせるよ」
クライ「負けない…」
グーイ「それじゃゼルとクライ、始め」




