2話
?「こんな奴があんな火力を出せるものだろうか?それともモンスターか!?」
剣を出し構え始める。
コトヤ「待って!僕は人間!起きたらここにいたんだ!」
?「お前は何を言っているんだ?喋れているからモンスターではないみたいだが…」
コトヤ「だから人間だって!」
?「人間なのはわかった。それではなぜ草原を燃やした?」
コトヤ「いやぁ…。これは…」
?「まさかお前は魔術師か!?なんでこんなところで遊んでるんだ全く。とりあえずお前は連行する!」
コトヤ「近くに街があるの?」
?「あぁ、おまけに留置所付きだ」
コトヤ「あぁ…まぁいっか」
?「大人しくお縄につけぇい!」
コトヤ「わかりました」
?「なんだ、大人しいな」
コトヤ「おじさんが大人しくしろって言うから」
?「何だお前?俺のこと知らねえのか?」
コトヤ「いや、だって初めましてだし」
?「は?それじゃお前クーロンツ街出身じゃねぇのか?」
コトヤ「だから言ったじゃないですか、気づいたらここにいたって」
?「記憶喪失ってやつか?」
コトヤ「いや、記憶はあるんだけど…転生したって言ったらわかります?」
?「何言ってんだ?てんせい?お前益々怪しくなってきたなぁ」
コトヤ「なんて言ったらいいんだろうなぁ」
?「お前が何を言いたいかがわからん。とりあえず街に着く。金を用意しておけ」
コトヤ「え?お金なんて持ってないですけど?」
?「は?マジでお前何言ってんの?」
コトヤ「だから…」
?「もういい、とりあえず今は払っておいてやる。後で返せよクソが」
コトヤ「どうやって返せって言うんだよぉ…」
?「そうだなぁ、若いし奴隷落ちでもすれば多少は高値で売れるんじゃないのか?」
コトヤ「はぁ?何で奴隷だし」
?「何もできない奴が落ちるのは当然だろう」
コトヤ「は?」
?「よし、お前降りろ」
コトヤ「はいはい。わかったよ」