11話
コトヤの体はいつもより軽かった。それは羽が生えたように。
カイジュと別れたところに着いた。人が見当たらない。
辺りを見回すが、カイジュすら見当たらない。
コトヤ「だめだ!解呪くんも見つからない!」
コトヤは人目のつかないところまで来て思う。
コトヤ(ヨツカさんの言いつけ守れなかったや、後で謝らないと…。それより今は解呪くんとユーリを探さなきゃ!飛べ!僕
の体!)
コトヤ「飛べえぇえ!」目を瞑って腹の底から叫ぶ。
コトヤはふわりと体が浮いた気がして瞑っていた目を開けた。そこの眼下には街が広がっていた。コトヤの言葉の力は
不可能を可能にしえる魔法であった。
コトヤは驚かず、集中して見回す。すると、カイジュらしき人影が見えた。
コトヤ「いた!早く行かなきゃ!」
コトヤの跳躍が終わり、足をつく。鋭い痛みが走るが構わず走る。
コトヤが見た場所に着くとそこには誰も居ずに辺りを見回す。
すると、捕まったのであろう。ユーリとカイジュが縄で縛られ担がれ、コトヤの目の前に現れる。
相手は3人。普通では逃げなきゃいけないところである。
コトヤ「あなたたちは一体誰ですか」
?1「お前らは他のところ出身だろ?見りゃわかるんだよぉ!芋っくせえ匂いもぷんぷんさせてなぁ!」
コトヤ「聞こえなかったのか?誰だと聞いているんです」
?2「テメェこそわかってんのかよ!お前1人に対してこっちは3人いるんだよ!お前は馬鹿なのか?ああ!?」
コトヤ「僕が聞いているのはあなた達のことです」
?3「話が通じねぇ奴だな!」
コトヤ「もういいです。そちらの2人には縛った以外何もして無いですか?」
?2「こいつ狂ってんのか?」
コトヤ「してないですか?」
?3「男は体格がいいから奴隷で売ったら良い値段がつくだろうなぁ!」
?1「女の方はこりゃ別嬪だ!俺らの奴隷にして毎日遊んでやるぜ!」
コトヤ「そうですか、わかりました。それではユーリとカイジュくんを返してもらいます」
?1「こいつマジで頭ぶっ壊れてるんじゃねぇのか?」
?2「もういい、こいつぶっ飛ばそうぜ」
?3「ストレス発散には少し退屈しそうだがなぁ!」
コトヤ「“止まれ”“伏せろ”“動くな”」コトヤが発した瞬間謎の連中は這いつくばり、固まる。
コトヤ「それじゃ、返してもらうよ」




