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言ノ破  作者: はりまる
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0話

僕は今、空を飛んでいる。

スッとした気持ちで大空に手足を広げて急降下。

これで苦しみはなくなる。

人を傷つけるのは物理的なものだけではない。

僕は心無い言葉によって死んだ。


僕はただの高校生。顔も普通、頭も普通。

特技があるわけでもなく。部活に入っているわけでもない。

ただ、家に帰ってゆっくりする。

ご飯を食べて寝る。

これが至福だった。


一番殺傷力がある武器をご存じだろうか?

切れ味のいい刀?それもある

貫通力のある銃器?これも痛い

でも本当に痛いのは何だろう?

僕はこう思う。


花に善意の言葉を投げるのと

悪意の言葉を投げる。

前者は嬉々として咲き、後者は枯れてしまう。

もちろんすぐに枯れるわけではない。

時間をかけて徐々に浸食していくのだ。


刀で斬られた茎はまた生える。

銃器で撃たれようがまた生える。

腐ったものは生えない。そんな気がした。

僕の心は腐っていった。

そんな気がした。


誰も助けてくれない。もしかしたら助けてくれたのかもしれない。

でも僕にはわからない。君の一言で失った命はどれだけあるのだろう。

もしかしたら、失う必要が無かったかもしれないそんな命。

僕は飛んで落つ。赤い花びらを添えて。

そう思った僕は光に包まれた。

目を覚ますと、知らない景色が広がっていた。


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