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魔法中年 3.5 外伝 月狼  作者: 宮上 想史
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ショート「いなくなっちゃったね」

クセ「二対一だから、分が悪いと判断したんでしょ」 

ショート「ごり押ししてくるタイプだと思ったんだけどなあ」

クセ「人は見かけによらず、よ」












 目の前にあった氷が溶けていく。

 後ろ足が焼けて焦げた臭いがしていた。

 痛い。

 さっきの魔法使いと戦っていた、別の魔法使いが近づいてくる。

 来るな!

 唸り声をだして、警告した。

 犬歯をむき出しにする。

 一人がしゃがんで声をかけてきた。

「もう大丈夫よ、怖くない、怖くない」

 手を伸ばしてきた。

「グルルルルル」

 もう一人がそいつの後ろに立つ。

「怯えているね、この子」

 目をそちらに向けた。

なんだろう。

 時が、

 止まったように感じた。

胸が高まるのがわかった。

 目が離せなかった。

 彼女は綺麗だった。

 なんだ、

 この感覚は。

 まるで満月を見ている時のようだ……



 狼の唸りはだんだんと小さくなっていく。

ショート「あり?」

 ショートヘアの女は狼の体に触れてみる。

 触っても大人しかった。

 女は撫でながら、家で手当してあげるからねと言った。

 狼はじっと撫でている女を見ていた。

「ねえ、なんで私だと唸ってくるのよ」

「見る目がある、この子」

「なにそれ!」

「あ、ほっぺに三日月形のハゲがある」

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