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プロローグ
僕は小さい頃から冒険者に憧れていた。
恐ろしい化け物に勇敢に立ち向かって行くその姿に、
人々を救う冒険譚の中の英雄達を思い浮かべ、
自分もなれるかもしれないと言う期待を持っていた。
「ダンジョンには夢を見ろ、ソコには全てがある」
伝説の冒険王アンノウンが言った数ある言葉の中で僕が1番好きな言葉だ。
でも、冒険者になりたいと言う僕の思いとは裏腹に両親は反対した、それはそうだろう、なんせ冒険者は今この世で1番死者率の高い職業でしかもならず者が多いと言う事で有名なのだから。
だが両親も僕の真剣な言葉に最後は折れて必ず無事に帰ってくる事を条件に僕の冒険者になる事を許してくれた。
そして僕は絶対に大成して戻って来ようと決意して迷宮都市「クレタス」への馬車へ乗り両親に別れを告げ、この村を発った。
そして今僕はクレタスへと着いた。
ここから僕の冒険者生活は始まるんだ!
僕は期待に胸を膨らませながら迷宮都市の巨大な門をくぐった。
よしとりあえず迷宮ギルドへ行き冒険者登録をしに行こう、僕は歩き出した。