中学生編 8
8話『愛しい愛しい幸ネイ』
私のせいで先輩を帰らせてしまった・・・
何でお姉ちゃん離れ出来ないのか?
私は自分が情けなくなった。
するとトントンとノックをする音がした
『美里?起きてる?入るよ・・・』
幸ネイだ!
私は返事をしなかった・・・
恐かった・・・幸ネイに怒られる事より
嫌われる事が・・・
私は一生懸命、耳を塞いだ
でも幸ネイの声が聞こえる
『美里、真之さんと喋ってる時の私が
凄く幸せそうだから嫉妬しちゃった?
お姉ちゃん嬉しかったよ
美里に愛されてるのわかるから
何をする時も何時も一緒だったもんね
美里は私と違って行動力があるから
男子にも人気あるんだよ
私はそーゆー美里の所に嫉妬しちゃうな』
初めて聞く姉の心の内
知らなかった・・・幸ネイが私なんかに嫉妬してたなんて
『美里はねお姉ちゃん離れできないんじゃない
しようとしないだけ・・・
きっと美里がもっと成長したらわかるのかな?
本当の事言うと離れてほしくない
私は美里が大好きだもの』
優しい幸ネイの声に私の目からは大粒の涙が流れていた
こんなに優しい人が
頭もよくて美人の人が
私のお姉ちゃん!!
嬉しくって先輩にとられちゃった事が切なくって
『お姉ちゃん!!ゴメンなさい!!!』
私は被さっていた毛布をおもいきり投げて
お姉ちゃんに抱きついた
幸ネイは一言
『大丈夫』
と言って私の頭を優しく撫でてくれた
それから私はお姉ちゃんの携帯を使って
先輩にゴメンなさいメールを送った
直ぐに返事がきた
メールを開くのに少しドキドキした
『気にしない♪気にしない♪
美里ちゃんがお姉ちゃんの事
大好きなの凄くよくわかるから
幸は本当に幸せだと思うよ』
って返事だった
このカップル何でこんな優しいのか?
私はこの時、二人とも天然なんじゃないのかと思った
続く