中学生編 6
6話『幸ネイ卒業』
今年後僅かで1年生が終わる
そう幸ネイと美瑛先輩達は卒業である
思えば衝撃的な1年の始まりだった
いきなり美瑛先輩に『大キライ!!』とか言ったり
幸ネイの恋話を聞いたり
私は結局部活に恋をしてた(笑
だからこの1年は全く恋に無縁だった
そんな今日この頃ですが
対に幸ネイが卒業しちゃいます
一緒に住んでるけど凄く寂しい
幸ネイと美瑛先輩は別々の高校に行くらしい
バイトもするって言ってた
私は2年も部活に情熱を注ぎこんじゃうのかな?
それも有りだと思うようになっていた
『お~~春日井!!また同じクラスか~』
後ろから声をかけてきたのは1年の時に一緒だった直江
『え~~またアンターーーいらんし』
私は最悪ーと心の中で呟いた
『まっ今年もヨロシクな!春日井!!』
まだ蕾の桜が少しだけ花を咲かせていた
その時の直江は何故か頼もしく見えた
多分、気のせいだけどね(笑
『卒業生は速やかに各クラスへ戻って下さい
在校生は体育館へ移動して下さい』
卒業式が始まろうとしていた
『卒業生、入場。』
先生の声はいつもより緊張気味で
その雰囲気は体育館中に伝わっているようだった
『え~卒業生諸君!今日は本当におめでとう!
そして、これから新たな進路へ向かい大きな壁にぶち当たると思いますが
その壁を越えた時にあなた達はまた一歩成長をしていきます
何か悩み事や先生の顔が見たくなったら!いつでもっ
待っていますよ!!私からは以上です。』
校長先生の挨拶はいたってシンプルで今時では珍しい熱血校長
それ故に先生方からの信頼は勿論、私たちも尊敬していた
『卒業生代表、春日井 幸!』
『はい』
『私たちは今日まで健やかに過ごせてきたのは
家族、並びに先生方のおかげです
思い返すと3年前、入学してきたばかりの私たちを
優しく接してくれた先輩方に親身になってくれる先生方
とても温かい所だと思いました
私たちは沢山の事を学びそして仲間・・・
いえ大切な友達と出会えた事は私の財産です
この良き日にお別れをしなければならないと思うと
胸がとても苦しいです、ですが私たちは旅立ちます
今までのご無礼、ご心配など沢山迷惑をおかけしてしまい
大変申し訳ありませんでした!!
こうして無事に卒業できる事を嬉しく思います
卒業生代表 春日井 幸。』
卒業式は順調に進み無事に式を終えた
春から私は2年生、今から凄くワクワクしてます
大好きなお姉ちゃんと離れるのは嫌だけど
これからは私たちが学校を盛り上げなくちゃ
続く