中学生編 4
4話『幸と真之』
『そうね~アレは・・・』
幸ネイが話し始める
『アレは中学に入って2年になった時だったわ
私は好きな人がいたの・・・
でも小学校からずっと言えなくて・・・
ずっと想いを心に締まっておいた
クラス替えで好きな人とは離れて
新しいクラスになって
勿論、知らない子だって沢山!!
正直、とまどった・・・
そんな中、凄く可愛い男子がいたの!それが真之さん
朝はすっごく目が鋭くてね、怒ってるのかな~?
って思ったら実は朝が弱くて、猫みたいになっちゃうって言うから
試しに首をつまんで見たら(うぎゃ)って言ったの
私、思わず笑っちゃって、それからよく喋るようになった
彼といると何故か素直になれた、お互いに好きな人もいた
そんな話もしたしお互い励ましあってた
でも周りからはそうは見られなかったみたい
真之さん、周りから私に近づくな!とか調子こいてんのか!?
って言われてたみたい・・・
それをクラスの女子から聞いて、私はいてもたってもいられなかった』
『それで!お姉ちゃんはどうしたの?』
私は興味津々だった
恋とは何か?それがいまいち分からなかったから
『うん、私は真之さんの所まで走ったわ』
-回想-
『はぁはぁはぁ・・・真之さん!』
私は胸が張り裂けそうだった
どーしても納得がいかなくて
『あっ春日井、どうしたの?そんなに慌てて』
キョトンとしてたわ真之さん
私さちょっとイラッてきちゃって
『どーしてよ!!何で否定しないの!!好きな子いるのに
私なんかと噂になったら・・・迷惑でしょ・・・』
その時、私は自分の気持ちに気づいたわ・・・
真之さんが好きって
私と噂になったら迷惑って言ったくせに
真之さんなら構わないって・・・言ったのは自分なのに
凄く切なくなっちゃって
『もぉ・・・真之さん何かキライ・・・大キライ・・・』
泣きながら真之さんに抱きついたわ
『迷惑だなんて・・・嬉しいですよ
校内でもトップ3なんて言われるぐらい美人のアナタから好き何て言われたら』
優しく私を包んでくれた
温かい手で私の頭を撫でてくれた
凄く心地がよかった
『私、大キライって言ったじゃん!!』
『素直じゃないね春日井は、そんな子は男に急に抱きつきません!!』
真之さんは笑って私のおでこをデコピンしたわ
『イテッ!!・・・真之さんのバカ・・・』
私達はその日から彼氏彼女になったわ
『嘘~~~~なんで??お互いに好きな人いたのに?』
不思議だった好きな人がいたのに両思いになる事が
『恋って頭で考えるものじゃないのよ美里、ココ(心)でするのよ
私たちはお互いを刺激しあえる仲でお互いに惹かれていた
私は自分のした選択に後悔はしてない
真之さんといると素直になれるんだもの
自然体でいられるって凄いと思うの私は幸せよ
そりゃ~たまにはケンカもするけど』
『え~~ケンカ!?
信じらんない・・・想像がつかない』
幸ネイが美瑛先輩とケンカ?
ピンとこなかった
あの優しくて中々怒らない幸ネイが
その時私は美瑛先輩が羨ましく感じた
『恋・・・か・・・』
私はその日から恋について考えるようになった
続く