中学生編 2
2話『美瑛先輩ゴメンナサイ』
あんな出会いでいきなり
『大キライ』何て・・・私どうしてあんな事を
後悔をしていた・・・
授業終了のチャイムが鳴る
『コレ!春日井!!5時間目は何処に行ってたんだ!?』
担任にこっ酷く叱られた!!
本当に今日は最低な一日だ・・・
『美里~~』
振り向くと同じクラスの友達が声をかけてきた
『美里、5時間目どうしたの?珍しいじゃんサボリ何て、美里らしからぬだよ!』
心配をしてくれているのは同じクラスの
釧路 恵里香小学校から一緒で親友だ
『ゴメン・・・実はさ・・・』
私はこれまでの敬意を恵里香に話した
『え~~~お姉さんの彼氏に!!大キライってつり合わないって!?』
流石に驚いてた・・・そりゃそうだ中学生になっても姉離れが出来てない
私はず~~っと幸ネイの側にいた
凄く大好きなお姉ちゃん、きっと誰にも取られたくなかったのかもしれない・・・
『それにイケメンでもないし・・・頭も悪いんだって!!』
恵里香は私にデコピンをした
『あった・・・!何すんのよ~』
昔から私が暴走するとよく恵里香にデコピンをされていた
今回も私の暴走と判断が下されたようだ・・・
『アンタはーさぁ美瑛先輩に謝りに行くよ!!』
エリが私の腕を掴む
『ヤーダー行きたくな~い!!離してよエリィィィィ』
っと言ったとたん身が軽くなった・・・
私は掃除道具の入ったロッカーに思い切り身体をたいあたりさせていた
『ちょっとーエリ!!何で急に離すのよ!!』
『ミサが離せって言ったんでしょ!!』
たいてい昔からこんな感じである
『普通、離さなくない?エリのバカ!!』
『いいのかな~?大好きなお姉ちゃんに言いつけちゃうぞ!』
『それだけは・・・勘弁して!!』
私は幸ネイに怒られるよりも嫌われたくなかった
そして仕方なく先輩に謝りに行くことにした
『あの・・・1年の釧路って言いますが、美瑛先輩は?』
3年1組の教室・・・7組には幸ネイがいる、私はバレたらどうしよう?
そんな事しか考えていなかった・・・
『お~~い美瑛!1年のファンだぞ~~』
『えっ?いや・・・そんなんじゃありま・・・って行っちゃったし』
エリがはぁ~面倒くさいって顔をして私を見た
『ゴメン!帰りにジュースおごるから!!』
『サラダのプリッツもね!!』
『え~~トホホ~』
そうこうしている内に先輩が現れた!
『あっ春日井の妹?さっきはゴメン・・・大丈夫?怪我とかない?』
先に先輩の方から謝ってきた
『コレ!アンタが先でしょ!!』
ポカ!っとエリは私の頭をコツンとした
『あっスイマセンでしたーーーー!!』
『ちょっと!!声がデカイって!!恥ずかしい・・・』
気づくと周りの3年生の女子が笑っていた
私は恥ずかしくなってエリを置いてその場から逃げた
『あーちょっと!!みさと~~~待って!置いて行くなーーー!』
『おい、美瑛!何したんだ!?あの子春日井の妹だろ?』
『あーさっき廊下で余所見してる時にぶつかってさ、そんで謝りにきたみたい』
『ほ~ん流石春日井の妹だな!しっかりしてるじゃん、羨ましいね~美瑛は!』
『いや・・・多分だけど嫌われてるかも』
美瑛はそう笑って教室へ戻った
『ちょっと~みさと!いきなり置き去りとかなくない?』
息を切らしながらエリが私に近寄る
『ゴメン・・・やっぱり大キライ!!先輩なんか大、大、大キラ~~~~~イ!』
私は屋上で思い切り叫んだ
帰りはエリにジュースとプリッツをおごった
私は帰ったら怒られるかも・・・と不安で仕方なかった・・・
続く