事前準備とキャラメイクと
なんか、すっごいじかんかかった。
なんで平仮名なんだろ上の文。
意識が回復すると、そこは白い世界だった。
体は、内容に感じ意識だけが幽体離脱してるように感じる。
地面が感じられず、世界を照らす太陽も感じられない。まさに無の世界であった。
《脳波リンクを確認....セーフ.....意識正常値確認.....86%.....セーフ.....現実感覚精度....78%......危険値確認.....復帰開始....82%へ上昇...セーフ》
機械の声がする。耳から通して聴く音ではなく脳への直接的な干渉。
ちなみに、白貴は"こいつ....直接脳内にっ....!!"と思っていた。ブレないな....。
《.....オールチェック.......拘束を解除......今からゲストへの案内を開始します.........》
途端に、体の感触を感じることができるようになった。
「あ、あー、、ふぅ、やっと声が出た」
しっかりと声帯は機能している。五体ともしっかりと動かせる。
〔こんにちは、ゲスト246さん。私は、あなたのナビゲートを担当するAI、ベラです。最初にからだは、しっかりと機能していますか?感覚がないところはございませんか?〕
さっきとは、違う女性のような声。しかし、やはり機械なのか少し棒読み気味である。
「あー、大丈夫だ。問題しかない。」キリッ
〔はい、わかりました。認識力の低下ですね。〕
「あ、違います」
〔そうですか。それは、馬鹿ということなので死なないと治りません。ということで、死んでください〕
「ちょっ、このAI誰か入ってるだろ!」
〔ふふ、すみません。AIジョークです。...では、からだのほうは元の頭以外問題はないと、、大丈夫ですね。では、あなたの名前と年齢それと性別を教えてください〕
「....もういいや、諦めた」
このAI作った人誰だ!!ちょっと出てこい!辛辣すぎるぞ。
「うんにゃ、18歳で男、名前は白貴 紅やんよ」
〔データベースと認証中、個人確定。はい、わかりました。では、貴方様のIDを作成します。作成中。完了しました。こちらがあなたのゲームIDになりますが大丈夫ですか?〕
「.......大丈夫です」
〔はい、ではパスワードを作成してください。入力は、こちらのパットでお願いします〕
「おけおけ、、、、いつもんでいいや、、、、カチカチ、、、、はい確定っと」
〔....安全度96%....はい、認証しました。こちらの、パスワードは、絶対に忘れないでくださいね。ゲームにログインするために必要ですから。では、準備は整ったのでキャラメイクに行きますよ。少し目がフラッシュするので気をつけてください〕
そして、目の前は一瞬にして光に包まれた。
.....光がなくなるとそこは、近未来の実験室のようなものだった。
目の前に半透明の入力版とデフォルトのキャラが突っ立っていた。
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ネーム _____
性別 _____
役職 _____
武具 _____
副武 _____
初期ステータス
攻 防 速
魔 抵 精
HP MP
スキル
ステータスポイント1000
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「.....なるほどな」
ステータスの表はこの通り、spは1000もらっておりこれを自由に振り分けることができる。
そのほかにも、役職や武器を設定できるようになっているため結構自由度高い方である。しかも、ここから進化する折り紙付きだ。
「さてと、やっぱり女キャラだよ.......あ.れ?」
目の前が眩んだ。立ちくらみか。頭がギンギンする。まだ、余波が残っている。酔ってしまったみたいだ。
〔白貴さん!大丈夫ですか!〕
「....あ、うん、大丈夫です」
〔...意識正常値復帰....ダメだったら言ってくださいね〕
「.......わかってる」
....目ははっきりしないのに頭にはある光景が映る。
深い霧の中の殺人だ。それだけが映る。
ただ、それもすこしの時間だった。
だけども、彼の何かに作用するのは充分だった。
「あぁ、医者キャラもいいかもな」
彼の意思を曲げる事ができるほど強い何かだった。
ただそれだけだ。
「よし、完了だ」
そして、これが完成形だ。
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ネーム モイマム
性別 男
役職 医者
武具 短刀
副武 投げナイフ
初期ステータス
攻 53 防 12 速136
魔 85 抵 45 精53
HP 425 MP 189
スキル
医療術Lv2 投擲Lv2 霧魔術Lv5 回復魔術Lv1
忍足Lv3 損傷察知 生体看破 透視眼 超器用
アサシン超適正 完全完璧
ステータスポイント27
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といった感じになった。
容姿の方は、25歳程度の好青年で大きめの白衣を纏っている。まさに医者って感じである。髪は、茶とこげ茶が混ざった色、肌は白に近い。背は175で痩せ形である。白衣の下は、ほとんどデフォルトであるため表せない。
「完成しましたよ」
〔もう一度ご確認ください。〕
「おけだって」
〔はい、お疲れ様でした。これでキャラメイキングが終わりです。ここから、目を覚ましてもう一つの人生をお楽しみください。では、行きますよ〕
〔3〕
〔2〕
〔1〕
〔「ゴーー!」〕
閉じている目に光が入る。
やって目を覚まして、目の前に広がる景色に感慨を受ける。そこは、緑豊かな平原が広がる。そして、奥の方には大きな建物の影、都市だろうか。そんな光景がとても新鮮に感じた。そして、この景色を見た全ての人がこう思った。
(あぁ、異世界はこんなにも素晴らしいのか)
と。
※ステータスの抵は、魔法抵抗を意味して特防みたいなもの。精は、精神力でMPの減少を抑えたり精神異常抵抗ができたりすごい。そして、これが150いったら根性とかそんなものが手に入る。そう、ステータスによってスキルが手に入る事があるのがこのゲームの、特徴一つ。
えっ、その説明本編でやれって?.......確かに!