人と血と
繋ぎ回
ごめんね。
時間がないからね。ごめんね。
2万キナトエアを片手に携えながら街道を歩いていく。建物の谷の川は、長く続いているがそれはただ跳び進む。地図も見ずに。そう、迷子ルート直球である。本当にありがとうございました。
流れに逆らっている彼は、さっき言った通り跳び進んでいる。そう、街中の人混みを、だ。
その違和感に気がついたのだろうか。顔を傾ける。
「?なんか、歩きやすいな。ってか、普通に人の邪魔やな。常識がないみたいに思る。やめとこ」
今更かよ。独り言本当多いなこの変人。今更か(諦め)
「顔になんかついてんのかなぁ?鏡ないの?あ、あれは便所かなぁ?ありそうだな鏡」
左手にお手洗いという看板が見えたので方向転換しようとする。人が多く無理だと思ったが歩いた時と同じく苦には思わなかった。海を割る神の権能を施行したように歩く道が現れたような気がした。そのままそこを歩く。やはり、避けられているように感じる。流れに逆らうならまだ分かるが、それを遮っているのだ。それを進む人にとっては邪魔でしかない。
違和感を感じつつも便所を目指す。
その扉を、開ける。それは木造で、所々腐っている様であり不潔。所謂、日本の木造学校の便所である。
もちろん、人はおらず自分しか居なかった。
「花子さん居そう」
うるせぇ。
自身の一番近くに、鏡がある。その前に彼は行く。
「え?」
写ったのは、自分の顔であった。
もちろん、昨日となにも変わらない。
顔自体は。
その顔には血が付いていたのである。
もちろん、狩りの時にかかった血ではない。
その事実に、口が塞がらないようだった。その部分を擦り続け嘘だと思いたいが、確かにそこにあった。
昨日の夜になにがあったか自分の頭を探ってみたがなにもなかった。
それは、とても大きな悪寒であった。
エラー
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