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街並みと家と

もっと書きたいが


辛い

部屋に淡い光が入る。

朝日が顔を覆う。

「うぅ〜...にゃぁ....」

....寝ぼけてんのか?こいつ。

唸り声をあげながら目を開ける。目の前に見えるは見慣れぬ部屋。疑問に顔を傾ける。

「...?あんれぇぇ?.....あ、ゲーム内か。そっかー疲れてそのままダイブしたんやっけ?」

布団を払い、ベットに腰を掛ける。部屋は7畳程の大きさしており、洋風でのベット、丸い机、ソファー、椅子、化粧台がついていた。普通にいい部屋である。ソファーには、大雑把に持ち物が投げ捨てられているのが苦だが。

「.......窓の外見てみるかぁーー」

おぼつかない足取りでソファー前の窓改ベランダに向かう。時間は、7時ぐらいだろうかそれなのに人の出す音は忙しくなく聞こえる。カーテン開ける。日差しが目に入り、目の前が、見えなくなる。、そして、次に捉えたものは....

活気に溢れた街であった。

「ふぁぃえ?」

こいつって幼女なの?

大勢が西へ東へ足を進め、商人が声を張り人を惹きつけ、鎧の者は全て見渡している。

広場だからか、住民たちの憩いの場となっていた。

「....この中にプレイヤーって何人いるんだろう?」

.........はぁ。おま、ホンマそういうところやぞ。

そんな、場違いなことを抜かしているモイマム。しかし、思い出したようにイベントリを開けた。

素 材 が い っ ぱ い

「売れんのかなこれ....売ろ....それと一緒に街の探索しよ」

そう一言。いつのまにか鍵を握っていた。


彼はそのままチェックアウトした。荷物は、半分ほど宿でお預かりしてもらっている。その時に、カウンターの従業員に「昨夜はお楽しみでしたね」とか言われた。どうかと思う。そして、今広場の真ん中に突っ立っているのがモイマムである。....地図を探しているのである。

事実、この近くには地図がない。いくら探しても見つからないのは当然であるが、阿呆であるためわかっていない。

「どこにあるんだー?ホンマ?」

.......もう地図いらんから歩けよ。

彼は、そのままキョロキョロと挙動不審な行動を起こしている。その内、彼は人に話しかけていた。

「あ...あの、地図ってありますか」

「うん?あぁ、ここから一番近いところだと、第四東地区役場にあるよ。そこの道あるの宿のすぐ右の道あるでしょ、そこを道成に進めば一際大きい建物あるの、それが役場だよ」

「あ、ありがとうございます」

「大丈夫だよ、気張ってね」

「はぁ...」

気さくな男の人だったらしい。話し方からしてNPCだろうが、道を教えてもらい方針は決まった。

「第四東地区って言ってたけど他にもたくさんあるんかな?絶対迷うやつじゃん」

都市ならではである。しかし、こうは言ってるものの地図さえあれば迷わないのである。普通だろ?いいや、最近の小僧は、スマホに頼りすぎで地図が読めない人が多い。つまり、この時代に珍しい人である。

そんな彼は、人のごった返しの中前に足を進めている。

「人多くね?まってなんでこんなに多いんだ」

気づけば360°全て人の壁である。別にNPCが多すぎるわけじゃない。そう、この中の大半がプレイヤーである。

「えぇぇ、ここはだれ?わたしはどこ?....ってあれか!なんか、横幅がノーマル家の3.5倍ぐらいやん、3階まであるし。これでも、支部の役場なんやで....って人の波に流されるーーーー」

はぁ.......


「はっ、はっ、は、はぁ、なんで、なんで何?ほんとトゥライわー」

現在彼は、役場の中にいる。扉近くだ。

さっきまで、人の波に流されて15分ぐらいロスをしてしまっていたが、そんなとこ見ていたってつまらぬから飛ばした。

「ふ、はっ、ふ、はぁー落ち着いた。エントランス前に行きますか」

そのまま少しふらふらとした足取りで前に進む。もみくちゃにされていたのだから仕方ないが。

「えっと、役場ってここですか?」

「はい、今日は何の用事でしょうか?」

「地図ください」

「それは、二階にある地図申請窓口でよろしくお願いします」

「.....たらい回し?」

「はい」

「.......地図ください」

「試作都市全体のものでよろしいでしょうか?」

「....名前ぇ、はい、出来れば冊子型で」

「わかりました。身分証を見せてください」

「どうぞ」

「あぁ、医者でしたか。冊子を準備致しますので、少々お待ち下さい」

「はい」

「........こちらになりますが、よろしいでしょうか?」

「ちょい待ち.......大丈夫です」

地図は、B4程度の大きさであった。

「わかりました。それと、あなたは今自分の家をお持ちでしょうか?」

「?いいえ」

「そうでしたか。お邪魔でなければですが今そのような生産職や回復職の人に仕事場となる家を提供しているのです」

「提供?マジで⁉︎」

「はい、提供というよりかは、貸し出しとなっておりますが、要りますか?」

「はい!大いに必要です!」

彼は、いい笑顔で手を合わせ小さく飛び跳ねた。だから、反応がなんかなぁ。

「では、こちらの地図のにあるこの家があなたの家となります。家は、ある一定の業績を作ると自分のものとなります。質問はないですね?」

「へい」

「では、家の前に瞬間移動しますか?それとも歩いて行きますか?」

「遠いですか?」

「はい。半日以上かかります」

「では、前者で」

「わかりました。後、三十秒後に実行いたします」

「今すぐでお願いします」

「処理中だから無理」

.......こいつ、重大なことを忘れてる。

「では、お気をつけて」

「ありがとうございました」


「っと、、ここ......か?」

転移して景色は一変。逆に変わりすぎた。さっきまで賑わう中世の都市だったのに対してそこは、スラムのようだった。同じ都市なのに全然違う景色に戸惑いを隠せていない彼だがさらにもう一つ。目の前の家だ。

「廃墟やん。ってか絶対ここ治安悪いやん」

仕方ないことである、これは。だって、大抵の生産職1日目の街に来たから最後の方が酷い家割り振られるのは世の摂理である。

「入りますかぁ」

暗い顔してドアノブに手を掛ける。

そのまま、中に行く。それは、埃だった。

思わず顔を顰める。

「.....掃除しますか」

ただし、こいつは変なところが綺麗好きなので大丈夫だ。多分。

ここで彼は、思い出した。

「あ、、ヤッベ素材半分宿やん」

ホンマそういうところやぞ。



もう寝る!

  __∧∧__

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