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道中地蔵  作者: saika
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肝だめし派が今夜のことを相談している時、私達は商店街に行った。


花火はあまり派手なものは無かったが、親切な店の人が安くしてくれた。


私達は自分達のおこづかいを出し合って、たくさん買った。


宿泊場は帰っても、肝だめし派とはギクシャクしたまま。


しかも遅くなるとのことで、部屋割りまで派閥ごとに分かれてしまった。


仕方なく受け入れ、夜はしぶしぶ送り出した。


そして花火をはじめた。思いの他楽しく、みんな楽しんだ。


そんな中、留守番派となった顧問が私に話しかけてきた。


内容は肝だめしのことだった。


外灯がない道を懐中電灯を持った二人組が歩く。


そして例のお地蔵さんと大岩の周りを一周して帰る。


まあここまでなら普通の肝だめしだ。


しかし続きに顧問は難しい顔をした。


お地蔵さんの所まで行った証拠に、大岩にキズを付けると言う。


しかも自分達のイニシャルを。


それを聞いた私を含める留守番派は激怒したが、肝だめし派は反対する部員がいなかったと言う。


私達は呆れ、もう心配することをやめ、純粋に花火を楽しむことにした。


そしてしばらくして戻ってきた肝だめし派は、私達だけで花火を楽しんだことに腹を立て、2派は文字通りに分かれた。


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