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道中地蔵  作者: saika
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3

3日目。部員の一人が言い出した。


―肝だめしをやろう―と。


どうやら商店街に買い物しに行ったさいに、町人からこの町に伝わる話を聞いたらしい。


その内容は、怪談めいていた。


話を聞いた部員達の大半は怖がりながらも興味を持ったようだった。


しかし私を含め、少数の部員達は難色を示した。


理由は本気で怖がったり、言い伝えを軽く見るなとの真面目な意見。


顧問は苦笑いしながら、行方を見ていた。


結局、肝だめし派と私の留守番派に分かれることになった。


肝だめし派は大半の部員を連れ、今夜の相談に入った。


少数ながらも私の意見が通ったのは、副部長という立場のおかげだろう。


しかも肝だめしを言い出したのは部長の親友。


本当に肝だめしを楽しみにしているのか、謎だ。


しかし留守番派の中には肝だめし派の部員達を、本気で気付かっている人もいた。


さんざん言っても止めないのだから、ほおっておけと言う意見もあった。


なので私は一つの提案を出した。


―花火をしよう―と。


花火は昔から、人成らざるものの心を慰める為に行われることもある。


だから商店街でたくさんの花火を買ってやろうと。


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