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ゾンビはじめました  作者: あきねこ
第2章 悪魔助けはじめました
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肉壁

サソリは節足動物だから蟲毒に出てくんのおかしくない?って思ったそこの君


……大正解だ!!許してくれよう!!

虫嫌いの冒険者「メルス」の伝説


とあるところに腕のいい冒険者がいた。


彼の名は「メルス」。愛妻家としても有名だ。


ある日彼が自宅へ戻ると妻は惨殺されていた。


遺体のそばに虫族の羽。


彼には一つのスキルがあった。


『融合』。


有機物だろうと無機物だろうと彼は融合し任意で分離できる。


彼は妻の死体と融合して妻の記憶を知る……。


彼は狂ったように虫を狩りだした。


彼は虫嫌いで有名な冒険者となった。


ある日彼は言った。『蟲毒』の虫を全滅させると……


彼は『蟲毒』へ消えていきその後彼を見た者はいない。


『歴史に消えた冒険者』著 ダニエル=クレバス


ーー


「二つ名持ちだ!!」


僕は叫んだ!!こいつはまずい!!『ゾンビーズ』で戦ったことがある。


”神獣 キングスコーピオン=メルス”……。


サソリの体躯に大きな毒針、両腕には大ばさみそして人間の上半身。


所謂サソリ男だ。でもゲームの時と違うのは、両腕にハサミじゃなくて大斧もってるのとこんなダンディーなおっさんじゃなかったことだ!!


ゲームの時は普通に美青年の上半身だった。


サソリの体と合わせてめっちゃキモイ!!


「タナカ!ビビんじゃねえ!!こいつの弱点はなんだ!!指示を出せ!!」


確かゲームの時は火属性が弱点だった!!でもこいつは似て非なるものだえーと……迷ってても仕方ない!!


「ミーナ火です!!やっちゃってください!!」


ミーナは任せろと叫び、火の(フレイムランス)を放つ。



「マアアアアアアアアアアアアアア………ホウッ!!」



キングスコーピオンが叫ぶと魔法陣が浮かび上がる!!てか今マーホウって言わなかった?


キングースコーピオンの前に大きな火の壁が現れる!!


ミーナの火の(フレイムランス)は壁に飲み込まれた。


「全然効かねえじゃねえか!!」


すいませんすいません!!


「マアアアアアア……トツッ」


キングスコーピオンは叫ぶと同時にミーナに突っ込んできた!!まずいッ!!


「闇の(ダークハンド)!!」



紫色の手がキングスコーピオンを捉えるが……すぐに引きちぎられた!!


「私の魔法が効かない!!」


「チッ!!」


ミーナは舌打ちしながらキングスコーピオンの両斧の嵐を見事な槍さばきでさばいていく。


「お返しだ!!カウンタースピア!!」


大斧の攻撃に合わせるようにして、ミーナは最小限の動きでカウンターの突きを放つ!!


キングスコーピオンの右肩がえぐれる!!


「マアアアアアアアアアア……イテエ」


キングスコーピオンは叫ぶと同時に大きく後方にジャンプし距離を取る。


するとキングスコーピオンの尻尾の大きな毒針が妖しく光りだす!!


「まずいです!!ミーナ!!岩陰に隠れて!!」


僕は叫び、リリアを抱きしめ、岩陰に飛び込む!!


すると、キングスコーピオンの尻尾からマシンガンのように毒針がうち乱れた!!


ズドドドドドドドド!!


砂ぼこりが舞う……


キングスコーピオンの胸部に紅い核が浮かびあがり、止まっている。


てかぜえぜえ言ってるわ……神獣でも寄る年波には勝てないってことか……


時のむごさを感じつつ僕は新スキルを発動する…


砂ぼこりが収まるまでが勝負だ!!


僕は自分の片耳と口を引きちぎりミーナが隠れている岩陰に投げる。


スキル発動!!”よく動くタナカの(オシャベリタナカ)


「ミーナ!ミーナ!聞こえますか?」


そう僕の口を持っている者にどんなに距離が離れていても話しかけることができるのだ。ついでに耳を片耳渡しとくと向こうの声も聞こえて会話できる。ゾンビスマホと呼んでくれ!!


「あータナカか!?てかこの口と耳お前のか気色わりい!!」


ちょっとへこむ……


「ミーナ。えーとですね。あいつはさっきの攻撃をした後数秒動きが止まって、核が胸部に浮かび上がります」


「そうみたいだな!!」


「そこでですねさっきの攻撃をもう一度わざと受けあいつのコアをぶちぬきましょう!!」


「そーいうことなら私に作戦がある!!任せろ!!」


流石ミーナだ。一流の冒険者は常に考えながら戦っているのだ。頼もしい。


ミーナが接近戦をやるからミーナの後ろでリリアの闇の(ダークウォール)で守ってもらえという指示を頂いた。


話終わると僕の耳と口が投げ返された。もう少し丁寧に扱ってくれ……


「さあ、続きと行こうぜ」


砂ぼこりが収まるとミーナがキングスコーピオンを挑発する。


「マアアアアアアアア……トツ」



ミーナとキングスコーピオンの接近戦が始まった。


接近戦はやはりミーナの方がキングスコーピオンより一枚上手だ。


一手一手先読みし、最小限の動きでかわしつつ、カウンタースピアでダメージを蓄積させていく。


やっぱりすげえぜ姉貴!!


するとキングスコーピオンは分が悪いと悟ったのか大きく距離を取った。


………来る!!


「タナカぁ!!歯ぁ食いしばれ!!」


ミーナはそう叫ぶと僕の後ろにバク宙して着地し、僕の首根っこを掴んで持ち上げた。


え……?


「マアアアアアアアアアア……ハリッ!!」


キングスコーピオンの毒針がうち乱れる!!


「kだぢあhwdかんsだんdなんだんwdなwdj!!」


僕の体のあちこちに突き刺さった。


「オラアアア!!」


ミーナは叫びながら、僕を肉壁にし前進する!!


「ぜえ……ぜえ……」


キングスコーピオンの毒針の嵐がやむ。


「邪魔だ!!」


「ウペッ!!」


僕は投げ捨てられる


「リリアあれだ!!行くぜ!!止めだデカ物食らえ!!」


いつの間にかリリアが魔法詠唱に入る


そして……


『闇大火炎の(ダークフレアランス)!!』



リリアの闇の(ダークランス)とミーナの大火炎の(フレアランス)のコラボレーションが炸裂した!!


「マアアアアアアアアアア!!」


キングスコーピオンの核が砕け散り、地面に沈んでいった……。


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