海桜に雪芒と 登場人物
天紅 氷月
(あまがべに ひづき)
〇『雪芒』の名門家の養子であり『雪芒』の一員
〇紅凪と同じくらいの背丈で長身、目を隠す長い前髪に腰の辺りまである漆黒の髪の毛は三つ編みにして後ろに垂らしている、少し低い声音の十五歳女性
〇紅凪、仙弥、朱希、紗世とは幼馴染
白日 紅凪
(はくび こうし)
〇『扇晶国』の第二王子
〇光が当たればキラキラと輝く水色の髪の毛を喉元辺りから三つ編みにして垂らし、可愛いと称される甘い顔を持つ十七歳男性
東雲 仙弥
(しののめ せんや)
〇蒸しぱん屋『わ』の養子及び店員
〇灰色の短髪、切れ長の目に不愛想な表情、武骨な体形、身長は紅凪よりも拳三つほど低い十七歳男性
黎明 青嵐
(れいめい せいらん)
〇『扇晶国』第一王子にして紅凪の義兄
〇黒い長髪を三つ編みにして前に垂らし、切れ長の目、鼻筋が通り、顔全体が細くて小さい、紅凪と同じ背丈の二十歳男性
天紅 雪晶
(あまがべに ゆきあき)
〇天紅家及び『雪芒』の当主で氷月の義父
〇白髪が混じっている漆黒の髪を肩より先に三つ編みにして前に垂らし、剣眉に吊り目、一文字の唇と精悍な顔立ち、均整の取れた体形の五十歳男性
日草 加治
(ひぐさ かじ)
〇商家の当主
〇頬が垂れている丸顔に、豊満な身体つきの五十二歳男性
〇雪晶とは幼馴染
日草 菜々美
(ひぐさ ななみ)
〇加治の妻
〇厳しい目つきに逆三角形の顔の五十二歳女性
〇闘病中
未空
(みそら)
〇天紅家の家政勤め
〇細長い顔に細長い体形の四十三歳女性
八つ昼 菱
(やつはる ひびし)
〇蒸しぱん屋『わ』の店主で仙弥の義母であり皆には「おばば」と呼ばせている
〇店の中では、透き通る長い白髪を頭上で団子に纏め、その真ん中に簪を挿し、目尻の先に紅を差すが、それ以外は赤黒い肌を見せ、髪の毛を三角形に広げる七十歳女性
鶏鳴 網代
(けいめい あじろ)
〇城局省に属する紅凪の世話係兼護衛
〇七三わけの前髪の白髪短髪に、鼻に掛ける小さな眼鏡を身に着ける四十歳男性
時ヶ崎 虹
(ときがさき にじ)
〇城局省の執事
〇短髪で目尻が下がっている丸顔の小柄な十五歳女性
漣 朱希
(さざなみ あき)
〇総務省治安部に所属
〇日に焼けた筋肉隆々の身体に、頭を鶏の鶏冠のように見える紅の棟髪刈りで飾り、閉じているんじゃないかと疑わしい細めの目を持つ、特徴がありまくる十七歳男性
漣 紗世
(さざなみ さよ)
〇総務省薬学部の官吏
〇切り揃えられた前髪に肩に付かない程度に藍色の髪を伸ばし、凛とした姿勢と涼しげな目元、冷ややかな声音、無表情ながらまだあどけなさを残す顔立ちから、秘かに『氷の姫様』との愛称で呼ばれており、男性官吏の付き合ってみたい順位上位者の十五歳女性
杏梨
(あんり)
〇なんでもや
〇金髪で、秋空の瞳を持つ、一見すれば可憐な小柄の少女
〇風早とはコンビで仕事をこなす
〇依頼で紅凪を攫った過去がある
風早
(かざはや)
〇なんでもや
〇瞳は茫洋とし、頬は痩せこけて、全体的に青白かった。病人と見まがえそうな印象を覆すのは、その深々と明確に響き渡る声音
トキ
〇紅凪の親戚、と言っているが
〇紅凪に瓜二つの男性