第1話
「はああ...」
「どうした莉音、いつものうるささの欠片も無いじゃないか」
そう二人で言いながら川沿いを走っていく
「逆に何でアンタはそんなにできんの‼︎?普段はそんなに運動出来る系男子って感じじゃないのに」
「偏見も良いとこだな。俺はいつも本気出してないだけっていつも言ってるだろ」
「なっ、ってことは実は勉強も出来ちゃったりするの⁈」
「もちろんだよ。」
「あーー今言葉にイントネーションがなかったー!絶対嘘ついたでしょー!」
「ふん、馬鹿め俺の目を見てみろ!これが嘘をつくような低脳の目に見えるか‼︎」
「うわあ⁈よく見たらアンタめっちゃ汗かいてんじゃん!やっぱり痩せ我慢だったんでしょー!」
そんなことを言い合っていたらもう空はダークネスフラッシュだった。あ、そろそろあのラノベとかの最初に良くある自己紹介とかやっとく?よし。
俺の名前は「一 武生」、これで「にのまえ たける」と読む。で、
「さっきからブツブツどしたの?」
こいつが「四ノ宮 莉音」、読みは「しのみや りおん」。
「ねーえー無視はないって無視は」
自分で言うのもアレだが結構俺に脈アリなんじゃないかと思う。因みにDカップ。
「ねえーもう帰ろー」
「そうだな、よし帰るか」
別に家が近いってだけで幼馴染とかじゃない。でも中学で初めて会ってから高校二年の今に至るまでずっと一緒のクラスだった。
「じゃーねーたけるー」
「んー」
今はマラソン大会に備えてランニングしていたとこだったのだが、
「ブッハあああ!!、ゲホゲホッ、、グハァあああ‼︎」
ふうー、ふうー、ん?何だよ。ああそうですよ痩せ我慢だよずっと疲れたの我慢してたんだよ!悪いか!ああ悪いか!そうだな!
ドオオオオオオン‼︎‼︎
あれ、いま何処かで核爆弾が爆発したばりな音が聞こえたような、気のせいか。
もう脳まで乳酸風呂に浸かってるみたいだ。
早く睡眠を取らねば、、、
早く風呂に、
「きゃあああああああ‼︎‼︎‼︎‼︎」
今度は完全に聞こえた。今のは莉音の悲鳴そのものだ。いや、本当はさっきから爆発音とか聞こえてたけどね。
「莉音っ⁉︎」
勢い良く飛び出したが、その飛び出したところの地面が、何か、何ていうか、魔法陣的な名状しがたいものに包まれていた。
更に、勢い付いた俺の足がその地面(仮)を捉えることは無かった。
「うわああああああぁ、、」
続く




