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夏生詩集3

散りゆく花

作者: 夏生

雨の滴が

柔い花びらの上

どっかり落ちる

花散らしの雨は

容赦なく降り

風は枝から花を

軽々引き離す


一枚また一枚

道は花びらで埋もれた

踏まなければ進めない

柔い花びらは

健気なまま踏まれてゆく


咲き誇れば豪華絢爛

こちらに

うっとりため息つかし

滴一つ風一吹きで

地面に落ちる儚さは

美しい時間の短さと

止まれないきびしさを

物語る


いつまでも咲き誇れない

いつかは地に落ちる

それでも毎年花咲く

繰り返し繰り返し

怯むことも嘆くことも

浮かれることもなく


あたたかさがある限り






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― 新着の感想 ―
[良い点]  人生も似ているのかなと思いました。 [一言]  桜をイメージしました。
2016/04/13 09:51 退会済み
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