表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
タタラの火花  作者: 叢雲 綿飴
1/1

半人前武器職人タタラ

小説を書くのは初めてですが、読んでいただけると幸いです

 朝、カン!カン! と鉄を打つ音が聞こえてくる。そして少年の目が覚める、彼の家は4代前から武器を作る仕事をしている。






 一代目のコテツ、と言う人物がこの工房を作った。



200年くらいに前に自らを「魔王」と名乗る魔物が現れて、この世界の半分を支配された。

 

この事がきっかけで魔物や竜と戦うための武器を作る仕事を始めたらしい、一代目はとても良い腕をしていて魔物を倒すための不思議な力を持つ 聖剣 と言う剣を作ったらしい。



 今その聖剣はバキバキに折れて凄く錆びている、彼も見たことがあったが少しガッカリしていた。


聖剣の中には、錆びたり、刃こぼれしない剣もあるらしいが、あの剣にはそんな力は無いみたいだ。


 




 彼の家族は今4人、父、母、姉、少年。


 2年前兄さんが死んでから4人で暮らしている。2年前は兄さん、姉さんと武器を作る仕事の手伝いをしていたが兄さんが死んでから彼は仕事の手伝いをしなくなり、部屋にこもるようになっていた。



 


朝食を食べるため部屋を出てキッチンに行くと彼の母が食器を洗っていた。



「おはよう、タタラ、ご飯出来てるから食べなさい」



「・・・うん」


 彼の名はタタラ、歳は若く、身長は170くらい、顔は悪くは無いが無表情で目立つのが苦手、友達も居ないけど、職人の血を引く男である。





イスに座りパンをちぎって口に放り込む。


「ジャムあるけど、いる?」

(ストロベリー)


「要らない」


 パンを飲み込んですぐに、スプーンを使ってスープを飲んだ(コーンスープ、少しパセリが浮いている)


 

パンとスープだけの朝食だが、タタラには充分だった。


 朝食を食べ終るとタタラがすぐに立ち上がった。


「ごちそうさん」


「タタラ、今日は父さんの仕事、手伝ってみない?」


キッチンを出ようとした時、母に問いかけられた。


「考えとく」


即答




 母は少し悲しそうな顔をした。




 それだけ言ってタタラは、ボロボロの聖剣のある倉庫に向かった。





 倉庫の扉を開けるとホコリが落ちてきた、髪や肩についたホコリを手で払い、倉庫内を見渡す、ホコリを被った物が散乱している。この家の人間でも何処に何があるかよくわからない。




前に来たときに聖剣が置いてあった場所に聖剣が無い。


 


その代わりに、絵が置いてあった、凄く上手い、右下に、ムネユキ、と言う名が書かれていた、ユキムネ、と言うのはタタラのお祖父さんで、3代目である。


 


絵を描く時間があるなら武器作れよ、タタラ思った。



 

そして、タタラが聖剣を探そうとしたとき、倉庫の扉が開く音が聞こえた。


「オイ!タタラ、」



急に声を掛けられた。


声の主はこの工房の4代目の職人でありタタラの父である、伊吹ノサダ


「何、父さん」


「何でこんな所に居るんだ」


朝食を食べ終えた後はいつも部屋に籠もって本を読んでいるのに何故倉庫に居るのか気になったのである。



「父さんこそ」






「聖剣を、修復しようと思ってな」


少し間を置いて言った。


「ふう~ん」


タタラは興味なさそうに答えた


「え、他に何か無いの」


「特に何も」


タタラに驚いて欲しかたらしいが、タタラはそう答えるだけで、表情一つ変えない。


「だからお前は彼女出来ないし、友達も1人しか居ないんだよ」


(別に彼奴は友達じゃ無いんだけどなあ)


「まあ、そんな事より、聖剣の修復するから少し手伝ってくれよ」




「考えとく」



タタラが倉庫を出ようとする。







「気が変わったらすぐ言えよ」



タタラは聞いていなかった。




ありがとうございました

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ